ブルガリア人ファッションデザイナー、キコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)の作品集。オーストラリア出身の双子の姉妹であり、セントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)在学中に「ローラ ディアナ ファニング(LAURA DEANNA FANNING)」の名義でコレクションを発表したディアナ・ファニング(Deanna Fanning)とローラ・ファニング(Laura Fanning)。本書は、この二人が2018年から2022年にかけて手掛けた「キコ・コスタディノフ」のウィメンズコレクションのアーカイブを収録した1冊。革新的なカッティング、輪郭、そしてニットウェアへの工学的アプローチを用いて未来派と工芸を融合させたコレクションは、ウィメンズウェアにユニークな視点をもたらしている。
本書は、アジーリア・バンクス(Azealia Banks)、マヤ・バレラ・ローブ(Maya Barrera Loeb)、ガブリエル・マック(Gabrielle Mack)、オマイラ・モタ(Omahyra Mota)などのモデルを起用したクリエイティブセッションで撮影されたイメージ群が108ページに渡って掲載されている。アメリカ人アーティスト、エリック・N・マック(Eric N. Mack)とアメリカ人編集者、スタイリストのヘイリー・ウォレンズ(Haley Wollens)によるテキストでは、本アーカイブについてこう語っている。
「ローラとディアナは、シルクプリント、フェイクファーの波動、魅惑的な表面を持つ肌のような柔らかいウールなど、コントラストとハーモニーの言語を通して話しかけています。彼女たちの編み物は、女性らしいフォルムを誇張し、光に向かって活気的に押し出したり引き込んだりする。アースカラーと変幻自在のの紫のコントラストは、まるで啓示のように感じられます。二人の作品の双対性と矛盾は、私が双子座であることを確信させるものです。」―エリック・N・マック
Eric N. Mack and Haley Wollens present the release of “BODICE.” An artist's book executed over a two-year window, the project materializes as a one-hundred-eight-page image assemblage of multiple creative sessions featuring Azealia Banks, Maya Barrera Loeb, Gabrielle Mack, and Omahyra Mota. Eric N. Mack and Haley Wollens engaged and responded to the Kiko Kostadinov Womenswear archive. This archive, designed and directed by sisters Deanna and Laura Fanning, spans the brand's collections from 2018 to 2022.