僕たちは世界を変えることができない、
宮崎です。
月日が経つのは早いもので、
Mukta、Salのホームページがリニューアルしてから1年以上が経ちました。
当時、リニューアル、リブランディングをする経緯の中で、店だけではなく自分自身の内と外を見つめ直す、とても良い機会であったことを懐かしく思い出します。
この1年を通して感じたこと、変わったことが沢山あります。
それらの日々更新される想いを表現するために、この度、ホームページのビジュアルを新たに撮影しました。
とてもとても私的なテーマではありますが、服を身に纏い、他者から見られる、または他者を見る。そして、自分自身を物理的、客観的に見ることは不可能という揺るがない事実の中で、自らと同じスタイルの他者が再現されることにより生じる違和感、言わばドッペルゲンガーに私は何を感じるか。
徒然と、誰しもが日常的に行う、意識的、無意識的な行動について考えました。
そして至ったのが、自分自身が見に纏う、日常のスタイルをそのままモデルに投影し、そこに、スタイリスト、カメラマン、ディレクター、僕が多大な信頼を寄せる皆様の個性を混ぜ合わせることで、絶妙な意識と無意識のバランスを表現出来ないかという考え。
まぁ、最もらしく話をしていますが、
兎にも角にも、皆様に新しいビジュアルを見ていただきたい。
PC版とスマートフォン版では違うビジュアルになっております。
PC版ではムービーもご覧いただけますので、そちらも是非。
一番見ていただきたいのはムービーです。
長々と書きましたが、これからもBlogやFeaturesの様な、皆様に興味を持っていただけるコンテンツを提案できるように努めてまいりますので、
変わらず、今後ともMukta、Salをどうぞ宜しくお願いします。
宮崎
Mukta / Sal Concept Movie 2020-2021
Movie direction,
Cinematographer&Photographer: @yoheipeta
Styling: @k8.0hiking
Model: @shintaroyuya
Art direction & Design: @must_shiraishi
Concept making: @masayamiyazaki
P.S.
今回の撮影に当たる前に、
先述した様な、
自分が持っているイメージをひとつのストーリーにしました。
拙い想いの断片ですが、
一読していただいてからビジュアルを見ていただくと、
また違った見え方がして面白いかもしれません。
ご興味あれば、是非読んでみて下さい。
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日常について考える。
日常は当たり前のこと。
人にはそれぞれの日常があって、感じていながらも意識しないもの。
どこか曖昧で、そして続くもの。
非日常でも、慣れるとそれはいつか日常になったりする。
こんな毎日もいつかはそれぞれの日常になるんだろう。
芸術や文化は、そんな僕たちの日常に色を添えてくれる。
時には優しく、また時には、日常を非日常にも変えてしまう凄いチカラがあって、僕はそれにずっと魅了されている。
そのくせ、たまに大嫌いにもなる。
かたちある僕たちは、かたちなきものを信じたり、疑ったりする。
かたちがあるものはいつかは朽ち果ててしまう。
一方かたちがないものは、朽ち果てることもなく、ウィルスにも感染しない。
映像も音楽も洋服も、本当の本当は欲望やお金とは遠い存在であると思うし、遠い存在であってほしいと願っている。
それはきっと純粋で無垢な、かたちなきものを僕たちが信じているからだ。
We can’t change the world,
but we can change our “Consciousness.”
(僕たちは世界をかえることができない、でも僕たちは"意識"をかえることができる。)