Diary 267 - 良いと思ったら。

Diary 267 - 良いと思ったら。「こんなの思いついたんだけど、良かったら一緒にどうですか。」

MANHOLEの河上さんから、また面白い話がやってきました。

正確には、この話を持ってきたのはNip in the Airのタイコウ。
Mukta / Salにいた頃から色々な企画を生み出した彼は、相変わらず面白い話を持ってきてくれる。

MANHOLEさんとの取り組みも、今回が初めてではありません。以前はピンクのハイゲージカーディガンをご一緒させてもらった。そのとき僕たちは、MANHOLEさんの洋服に対する姿勢を”提案する意志"と書いた。

ただ良いものを選ぶだけではなく、自分たちが着たいもの、格好良いと思うものを考えて、それを形にして、お客さまに提案する。
今回も、その続きのような話。

舞台は今年1月、パリにあるDechampsのアトリエ。

26AWコレクションにラインナップされていた、ブラウンとブルーが混ざる梳毛ウールのTreasure Shirtと、レオパード柄のウールカーディガン。Treasure Shirtには、ジュエリーのようなスナップボタンが付いている。

河上さんはこの2着を見ながら、

シャツをカーディガンにして、
このボタンをレオパードにも付けたら可愛いんじゃないか。
と思いついたらしい。

それをDechampsのCamilに伝えたら、
「出来るよ。」
と。

文章にすると、びっくりするくらい簡単だ。

なんでも考え込んでしまう自分はほんと見習ないといけないな。
でも、こういうことなんだと思う。

今回Mukta / Salに並ぶのは、その思いつきから生まれた2着。

Leopard cardigan with treasure buttons
Wool cardigan with treasure buttons

ひとつは、Dechampsのレオパードカーディガンに、Treasure Shirtのスナップボタンを。
もうひとつは、Treasure Shirtに使われていたブラウン×ブルーの梳毛ウールを、クルーネックカーディガンへ。

形を変える。
ボタンを変える。

それだけ。

なのに、出来上がったものを見ると、
元々あった服とはまた少し違ったものに見えてくる。
こういう小さな違和感は、僕たちも大好物だ。

そもそも今回のお誘いも、「生産都合の数集めじゃなくて、素直に良いと思ったら。」というものだったそうで、これがなんだか、すごく良い。
一緒にやるために理由を探すのではなく、良いと思ったら、一緒にやる。
もちろんそこに至るまでのあれやこれやはあるなか、二つ返事でさせていただけるのもありがたい限りだけど、前回の取り組みから続けさせていただいてるのも、結局はそれくらい単純なことなのかもしれない。そして今回、改めて面白いなと思ったのは、
洋服そのものだけでなく、それが僕たちのところまでやってきた経緯。

パリで河上さんが思いついて、
Dechampsが形にして、
東京にいるタイコウが僕たちに話を持ってきて、
神戸の僕と内海が「良いね」と乗っかる。

気づけば、いろんな人が関わっている。

人が動けば、関係も動く。
切れるわけではなく、むしろ少しずつ枝分かれしていく。
お店を長く続けていると、こういうことが増えていってることに改めて気づかされる。

東京と神戸。
MANHOLEとNip in the AirとMukta / Sal。

それぞれ場所も違えば、見ているものも、提案するものも少しずつ違う。
だから別に、いつも一緒じゃなくていい。
誰かが「これ良くない?」と投げたものに、
誰かが「良いね」と返す。
なんだかすごく心地良い。

Treasure=宝物。

宝物というと、ずっと大切にしまっておくものを想像するけど、
人から人へ渡りながら、少しずつ意味が加わっていくものもある。

今回の2着も、まさしくそんな感じです。

パリから東京へ。
東京から神戸へ。
そして次は、着る人のところへ。

9月26日(土)より、東京・MANHOLEと神戸・Mukta / Salで同時発売。

良いと思ったら、ぜひ。
https://mukta.jp/collections/dechamps

p.s.
Nip in the Airは9月26-27日に神戸の海岸ビルヂングでポップアップをやるそうなので、少し遠いかもだけど行き来してお楽しみいただけるよう、まだ届いたばかりの新作も店頭に追加しちゃおうと思ってます。

ぜひこの週末もお付き合いください。

吉國

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