Diary 238 - 改めて、これから始まる

Diary 238 - 改めて、これから始まる

あけましておめでとうございます。
前回は遅ればせながらのご挨拶となりました。

新年最初のご紹介は何にしようかと考えていましたが、改めて、これからという意味も込めて。Dries Van Notenの新作コレクションから届いた、2型のスウェット。

ひとつは、Dries Van Notenの定番であり、僕たちの定番でもあるクルーネック。今シーズンは、シーズンカラーを加えた4色をピックアップ。僕が初めて袖を通したのは、数年前のことです。当時、ニットやスウェットといった、気兼ねなく着られる日常着でありながら、自然と背筋が伸びるようなものを探していました。そんな時に出会ったのが、このクルーネックのスウェット。着た瞬間は、正直、それまで見慣れてきたスウェットとはあまりに違っていて、言葉になりませんでした。

ゆったりとしたフィットに、大きめのアームホール。もちろん快適なのですが、それ以上に、すっと姿勢が正されるような緊張感がある。その感覚に惹かれ、即決した記憶が今でも鮮明に残っています。気に入っていたけど、自分が得た鮮烈な感覚を誰かに伝えたくて、お世話になった先輩の元へと送り出しました。定番でありながら、常に気品ある自分でいさせてくれる。そんなスウェットです。日常に自然と溶け込む、落ち着いたメランジグレー。夏の日を思い起こさせる、陽をたっぷり浴びて美しく実った茄子のような、赤みを帯びたパープル。初夏のハーブのような、澄んだ香りを感じさせるセージグリーン。背筋がすっと伸びるような緊張感と、奥ゆかしさを併せ持つネイビー。

もうひとつが、変形のボートネック。ボートネックのルーツは、海軍の作業着に由来すると言われています。20世紀初頭、ココ・シャネルによって女性の日常着としてモードの世界へと引き寄せられていきました。機能から生まれた大きな首元は、次第に柔らかく、女性らしい印象を持つデザインへと変化していきます。ソフトなスウェット生地に、同色のカットソー生地を裏地として仕立て、袖はやや長め。リブはあえて設けず、すっと落ちるラインに。対してウエストは、幅広で、カマーバンドのような切り替えが施されています。

ウエストのマークと、ボートネックの開き。そのバランスによって、女性らしい柔らかさが自然と滲み出る。ウィメンズのコレクションをドリスさんと手掛けてきた新デザイナー、ジュリアン・クロスナー氏。彼の作る新型の変形ボートネックは、定番のクルーネック同様に、緊張感と共に、シャキッとさせられる気持ちに。クロスナー氏が就任されてから、初めてのコレクション。Dries Van Notenのスウェットは変わらず、日常着でありながら、背筋が伸びる感覚をくれる洋服。今までも、これからも。

ご好評につき、ボートネックスウェットは完売しましたが、定番のクルーネックはまだご用意があります。

新年のスタートに、気持ちを引き締めてくれる一着を。

Dires Van Noten / Hax - Grey Melange , Auber , Sage , Navy

https://mukta.jp/collections/dries-van-noten
"Dries Van Notenのコレクションは店頭もしくは通販でのみ販売しております。遠方の方はできる限り詳細なご説明をさせていただきますので、メールにてお問い合わせください。

info@mukta.jp

 

Collection of Diary 238

ヨシダ

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