Diary 255 - 卒業
Diary 255 - 卒業
もう3月か。と思った瞬間、レミオロメンの"3月9日"が頭の中に流れてきた。10年前、高校を卒業するときに、皆んなで合唱したこととか、今日は3月9日じゃないよねって話したこととか、実は卒業の曲ではないらしいとか。そんな些末な思い出すら、鮮明に蘇ってきた。
春は変化の季節だとか言ってた理由が何となく分かってきた気がする。春の足音が聞こえる今の季節に、妙に青い空が凛と澄んで見えるのは、変化を敏感に感じてきた記憶が残っているからなのかなと。
やはり、春は変化の季節。自分が触れ合ってきたことのないもの、感じたことのない感覚をキャッチすることが出来る好機。




ということで、Omar AfridiのM-65 Jacket。ブランドのシグネチャーとなりつつあるミリタリーウェアの王道M-65をベースとしたジャケット。今回はMukta / Sal Edition として、真っ白のリネン素材で製作していただきました。届いた瞬間に、これは名作になるかもしれないなと、ワクワクしていました。




ミリタリーウェアをハイファッションへと転換させたHelmut LangやMartin Margielaを彷彿とさせる凛とした雰囲気、"右岸のHermes、左岸のArnys"と評されたArnysの名作、フォレスティエールを想起させるドレッシーな面構え。過去の名作としてではなくて、現代のファッションとして楽しめることは、洋服好きとしても、ドレスウェア好きとしても、これ以上ない喜び。
変化を楽しむ季節に、見たこともない真っ白のM-65。着れば着るほどシワが入り込んでいく、ハリのあるリネンは変化を楽しむことに適した素材。今までの自分から卒業して、まっさらになることが出来る。そんな転換の機会をくれるジャケット。
僕も、Mukta / Salを卒業することになりました。卒業式で、椅子に座って数年間を振り返るように、ブログを書きながら、お客さまと楽しくお話しをしたこと、真剣にお洋服を選んだこと、くだらない話で大笑いしたこと、僕の中のかけがえのない思い出が、ぐつぐつと湧き上がってきました。
何よりお客さま。
本当にありがとうございました。
感謝しても感謝しきれないほど、お世話になりました。この1年間を振り返り、お洒落になれたなと感じてくれていたら。その感覚に、僕が少しでもお手伝い出来ていれば、それほど嬉しいことはありません。
Omar AfridiのM-65、是非店頭で体験してみてください。
3月31日まで、フルパワーでお待ちしております。"ありがとうございました"と直接お伝えできれば、嬉しいです。

Omar Afridi / Arnatt Jacket White Linen - White
M-65をベースにして、4つのフラップ付きフロントポケット、サイドポケット。肩のダーツによる、Omar Afridiらしいコクーンシルエット。ミニマルで、マスキュリンなM-65ジャケットに、春夏のドレスウェアらしいハリツヤのあるリネン素材。

何も分からなかった僕に、お店への向き合い方を教えてくれたロビンさん。同期として、不器用ながらも一緒に突っ走ってきたウツミ。自分を洋服屋として見出してくれたイタイさん。そして、Mukta / Salに迎え入れてくれた宮崎さん。
本当にお世話になりました。本当にありがとうございました。
ヨシダ
