Diary 241 - 日常
Diary 241 - 日常
最近、よく思うんです。自分はちゃんと”日常”と向き合えているのかなって。特別な出来事じゃなくて、日々の贅沢。おいしいごはんを食べること、いい文章に触れること、気持ちのいい洋服を着ること。そういう何気ない贅沢な時間の積み重ねが、洋服屋としての自分をつくっている気がしています。








ファッションは、だいたい20年で巡ると言われます。今から20年前、2000年代前半、Helmut LangやMaison Martin Margielaが、ミリタリーウェアのような実用着をミニマルで、磨きあげられたモードな洋服へと転換してきました。今、彼らのような転換を生み出すブランドのひとつが、フランスを拠点とするユニセックスレーベル、 Rier。デザイナー、アンドレアス・シュテイナーは、アルプス東部、オーストリアとイタリアの国境にある山岳地帯、南チロル地方出身。
南チロルの山の暮らしから生まれた実用着をそぎ落とし、新しいラグジュアリー、モードウェアへと転換している。山と街、自然とモード。Rier の服は山岳生活と都市生活とを溶け合うようにシームレスに。そんな Rier の新しいコレクション。実用着の中にひそむ、気取らない優雅さ。この服たちは、特別な日ではなく、日常そのもののために作られています。
今回届いた新作は、フリースのユーティリティーベストとひざ丈ショーツ。シグネチャーであるオーストリア産の上質なウールフリースは、思い描くフリースと明らかに違う存在感です。
パリ在住、コンテンポラリー・ジュエリー作家であるZoe Mohmによる、Rierのために制作されたブローチとブレスレット。鞭や紐ををモチーフに、ハンドメイドで仕上げられた繊細ながら存在感のあるファイン・ジュエリー。
Rierが似合うのは、案外いつもの一日なのかもしれない。美しいプロダクトでありながら、気づけば生活の一部になっている。素材も、つくりも、背景も、どれも妥協しない。けれど、それを誇張しない。日常を特別なものに変えるというより、ささやかな贅沢の積み重ねが素敵な日常を作ってくれる。
Rierの洋服はいわばあらゆる場面で贅沢を楽しむ術を教えてくれる。
Rier / Fleece Full Zip Gille - Black, White

Rier / Fleece shorts - Black, White
Rier / bracelet - Silver Brushed
Rier / Broach - Silver Brushed




ヨシダ
