五人六色、


十人十色という言葉がございますね。
好みや性格が人によってそれぞれ違うという言葉を四字熟語にしたものでありますが、まさにその通りで、一人として同じ人間はいないのだなあと顧客様とお話ししていると度々感じさせられます。

ですが、もう少し掘り下げてみると、十色と言っても自分のことをはっきりとこの色、と表現することは、自分のことをとことん突き詰めて、自分を深くまで知るということで、非常に大切なですが中々時間のかかる難しいことのように思います。

ただ、仮に自分は「赤」だ、「青」だ、と自らの色を一言で表現しきってしまうことも、それはそれで少しだけなんですけれども、違和感、を感じます。
というのも、「赤」の方も少し「青」が混じっていたり、それは混ざって「紫」になるということでもなく、一つの単語で言い表せないその人なりのグラデーションがそれぞれに必ず存在している気がしていて。

それを例えば一人1.1色、みたいに表現するとしますと、十人十色ではなく十人十一色、なのかもしれませんねえ。


イタイタイコウです。
またくだらない話から始めてしまいました。

というより、服のご紹介をするのに、いちいち小噺?を挟まないと素直にブログを書けないようになってしまいました。
もとより店頭ではいつもそうなのですが。

本当はAW20より新しくお取り扱いが始まるロンドンデザイナーズ勢のローンチをこの4連休に合わせようと予定していたのですが、コロナの影響なのか、それとも、なのか、一つも届かず。

とはいえ焦っても仕方ないので、ただ折角の連休で私たちも皆様に少しでも特別な楽しみをご提供したいので、11月に温めておいたモノを先にお披露目しましょう、ということを今日はお伝えするブログです。


前Calvin KleinディレクターであるRaf Simons、前LANDLORD ディレクター川西遼平と共に経験を積んだデザイナー、Xiang Gaoによって立ち上げられたpenultimate。

2019年にスタートし、ブランドとして3シーズン目を迎えるAW20シーズン。
このブランドの行く末が楽しみで仕方なく、当店ではファーストシーズンよりお取り扱いを始め、サポートを続けております。

過去2シーズンはポップアップ的にコレクションのお披露目を行いました。
先シーズン、SS20に関しましては期中コレクションのお披露目と同時に、AW20シーズンのサンプルも同時にお客様にご覧いただき、プレオーダーを受け付けさせていただきました。
如何せん、価格の面でもデザイン面でもお買い求めやすいブランドではございませんので、当初は少しでも多くのお客様にお求めいただけるように受注会、という形で開催させていただきましたが、こちらの想像よりはるかに多くのお客様のオーダーをいただき、しかもそれはオーダーをしてくださった各人が各人のパーソナリティに寄り添った素晴らしいオーダー、でしたので、AW20では他のお客様に、受注会の際にご提案させていただいた以上のご提案をできないのではないか、という結論に至りました。
 
そこで決めました。

我々はAW20シーズン、penultimateで皆様にご提案させていただくのは前回の受注会の際にどなたもオーダーをされなかった1型のみとさせていただきます。

それはpenultimateなりの、殆どオートクチュールのスウェットシャツ。
元々はフランスにおいて手作業やオーダーメイドで生産されるものを指すその言葉が、スウェットというアメリカの大衆消費文化から生まれた真逆とも言えるプロダクトに修飾語として付くなんて。
 
現代のワードローブと言えるそれは、ノームコアのようにある種、無個性の象徴として取り上げられることも多々ございますが、そこに手作業によるパッチワーク、ステッチワーク、パイピング処理などが加えられ、彼女なりの、特殊でいて普遍的な洋服へと仕上げられております。

別注、というと少し違う気がしていて。

もちろんMuktaとして当店のためにご製作いただいたことは間違いはないのですが、私たちなりのご提案というよりかは、ご覧いただくお客様それぞれにとってのセミオーダーメイドという、お店としてはもう少し謙虚なスタンスだと思っています
 
"まずはそれぞれの「色」を見つけてください。”

少しくさすぎますね。

"まずはそれぞれの「色」を代表してください。”

penutimate、何卒よろしくお願いします。

五人六色、


イタイタイコウ

 

September 2020