Diary 155 - 男は黙って

Diary 155 - 男は黙って

本当に暑いですよね。何も考えれないほどに。ファッションが大好きな僕たちにむけて、季節から挑戦状を叩きつけられたような感じがしますが、負けず嫌いな男なので、その挑戦状に受けて立とうではありませんか。

かんかん照りの35℃の猛暑日に、上半身裸でサスペンダーを付けたウールパンツを履いて、風を全く通さない真っ白なコートを着ていたことがあります。さすがに熱中症になりかけましたが、それよりも、ファッションをすることを優先しました。

夏に汗だくでラーメンをすするようにレザパンを履く僕は、増していく暑さと同じように、ファッションの熱も高まっている。お買い物する時も、冬にTシャツを買ったりするし、夏にはアウターを買うことだってある。だから、季節なんてものはあまり関係なかったりする。

SULVAM / CLASSIC SUSPENDER SLACKS

Sulvamから、サスペンダー付きのウールギャバジンパンツが届きました。ギャバジン織りは綾織の一種で、目を細かく詰めているから生地が丈夫。ウールは吸湿性に優れていて、汗をたくさんかくシーズンでも素早く放出してくれる。最高に暑そうな面構えをしているけれど、実は夏でも過ごしやすいんです。

ファッションでみても、サスペンダーパンツはカシミアの紐くらいアレンジできる。正統派にまっすぐ肩にかけたり、片方か両方垂らしてオーバーオールのような着方をしたり、クロスさせてスタイリングのアクセントにしてもおもしろい。さらに、ウエスト周りには余裕があるので、分厚い服も楽々とタックインできる。真っ黒のウールギャバジンパンツに、真っ白でテロテロなドリスのロングコート。モノトーンのミニマルな合わせ。タンクトップにサスペンダーパンツは男臭く見えるけど、ドリスのコートが爽やかさと軽やかさを与えてくれる。ボナーの二項対立なジャケットをパンツにタックイン。タキシードジャケットにサスペンダーパンツのクラシックな合わせで、意外とやらないジャケット丸ごとタックイン。腰回りに余裕があるからこそ、収まりもきれいですっきりして見える。

サスペンダーパンツは、19世紀のヨーロッパの作業着や紳士服がルーツになっている。つまり、男らしくもあり機能的。今季のテーマは"This is a man"。Sulvamのパンツは、男らしさに磨きをかけれる。

ドリスのシャープなストライプシャツを着て、パンツの裾をアーガイルの靴下にイン。クラシックなアイテムたちを、僕はどうしても崩して着たくなる。映画で見るような1930~40年代頃の紳士達のようなイメージ。

何も考えられないほどの暑さなら、何も考えなかったらいい。暑いとか寒いとか、ウダウダ言わずに、男は黙ってサスペンダー付きのウールギャバジンパンツを履いたらいいんです。

ウツミ

猛暑の中、ファッションを優先してサスペンダーパンツを履いている僕。

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