Diary 076 基礎からの派生

Diary 076 基礎からの派生

神戸はスケーターが多い街で、帰宅中の繁華街でホイールがカラカラ回る音をよく聞く。みんなダボダボのパンツにvansのスニーカー。それが彼らの基礎、美学なのだろうがホイール音を聴くだけでおおよその格好の予想がついてしまう。

基礎から派生した意外性。Omar Afridiはモダン、クラシックなものづくりを軸に先進的なテクニカルさ、スピード感を強く感じるブランドだ。

ロロピアーナの高級素材に対してメタリックなドーナツボタンを配置することでシェルジャケットのような扱いやすさを表に出してくれるし、リネンのような生地をあえて化繊で制作することで光沢感をプラスし、リネン特有の土臭さを感じさせないモダンさを演出してくれる。

 

フェイスのかっこよさはもちろん、細かいところに焦点を当てた時の抜け目のないデザインやディテール。基盤があるからこそなせるワザなのだろう。

そんなオマールをユニフォーム的着方で再解釈するのが気分で、先日紹介したCDG SHIRTSとの合わせがその代表例だ。

一見何の変哲もないシャツだがコンパクトな襟元・短いカフス・前立て無しのフロントデザインが相まってカジュアルシャツとして成立し、シャツライン開設当初から一貫して行っているフランスメイドでクオリティーの高さも兼ね備えている。購入してから予想していた倍くらいの頻度で着用していて、スタイリングを組む上での軸となっている。

 

CDG SHIRTSを着ることは高校生の頃の制服(ユニフォーム)を着る感覚に近い。 普段第一ボタンは開けてるけど先生に呼び出された時は閉めるとか、寒い日の帰り道はブレザーの下にパーカーを挟むとか、校則以外のマイルール的なものが存在していた。

 

それをオマールでやりたいっていうのが最近の気分。

ブレザーの中にパーカー挟む感覚のスカート。
文化祭でカッターシャツの上からクラスTee着る的な。

 

あの頃と違うのは、求めるクオリティーと普通から逸脱した意外性。モダン・クラシックの中に混在するユーティリティー性を持つオマールと、それを引き締める普遍的でハイクオリティーなギャルソンシャツ。

 

今季のMukta /SalのシーズンテーマはBack to "B" Wear "J".

 

洋服の基礎であるジャケットやジーンズ、それに付随するシャツ類の着方。基礎を知りつつ、予想からちょっとずれた着方ができたら面白いよねっていうお話でした。

 

新作も出揃ってきたので今シーズンもみんなで洋服を楽しみましょう〜

ヒロセ
シルバー調のジャーマントレーナーにダボダボスラックス。スケーターの美学はそのままに遊び心満点。
Omarの新入荷が追加でオンラインストアにアップされています。

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