Diary 040 アヴァンギャルド・シェル

Diary 040 - アヴァンギャルド・シェル

最近めまぐるしい勢いで、時間が経っているのを感じる。なにかと年末年始もイベント事が盛りだくさんで忙しなく過ぎ、落ち着いたと思ったら春夏の新作が届いた。 

自分はいついつのシーズンだから〜と思って服を見ないと再三話している気がするが、新作が届くこの時期は、届いたばかりのフレッシュな気持ちに変えてくれる服に惹かれてしまう。これは至って健康的なサイクルなのだろう。さて、来る春夏コレクション、一足先に届いたsulvamパリの街中で撮影された今回のルック。モデル達がランウェイを歩く従来の形式とは異なり、街で過ごす日常を切り取ったかのよう。それはsulvamの服をより日常に、肩の力を抜いて、気負わずに着てほしいというメッセージの様に感じる。

着飾るのではなく、日常に落とし込み、着崩す。そんな着方を試して欲しい。勿論、着崩しの提案を幾つかご用意しているので、乞うご期待、今日はその中の一つを。

軽やかなナイロンのセットアップ、ただ今回は普通のナイロンではなく、撥水性を備えたレイヤー生地が用いられている。僕の中で、レイヤー生地が用いられる服といえば、アウトドアウェアやレインウェアと言った、機能性を念頭においた服のイメージ。そんなイメージを軽く一蹴してくれた。

ランダムに留められたレイヤー生地、本来、機能性のある服では省かれるはずの機能性を持たない装飾がある違和感が僕にはちょうど良い。アウトドアウェアの様な機能性に、エッジの効いたパターンを加えた、sulvamの提案するアヴァンギャルド・シェルシリーズ届いたばかりのアノニマスなMA-1と合わせて、軍パンの感覚で。コットンじゃない、パリッとしたナイロンの軽さがちょうどいい。

クラシカルなスタイルには多少味が濃いめ・デザイン強めのパンツを。カモフラ×カーキに差すオレンジ、なんて心地の良い色合わせなんだろう。

シャツ生地のカーゴパンツの上に、レインコートくらいの感覚羽織ってみる。春夏に着るコートって洒落てるな。軽さのあるナイロンコートに、清潔感のあるホワイトのカーゴパンツ、そこに再びオレンジを差して、爽やかに着こなしたい。

この春夏はナイロンを一つ、装いに取り入れて、軽やかに着合わせるのが良さそうだ。爽やかな軽さのある着こなしに、少しのアクを。

そんな事を考えていたら、少し暖かい気温が恋しくなってきた。

田中

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