「アンダーグラウンド」【3/20(金)-23(月) "K.L.G Target The Mukta" KIDS LOVE GAITE AW20 Collection Exhibition at Mukta】
頭の中で円を描いてみる。その中心には自分がいて、その円の内側には自分がしたいことや好きなこと、自己の正義や価値判断、美的感覚に則るものが存在している。
そして、その円の外側には自分が興味ないものや嫌いなもの、つまり上で述べたもの以外が存在している。
円の広さは人によってもちろん異なる。
中心近くのものは楽で簡単で、自己満足の世界だったり、ひょっとすると近すぎて、当たり前すぎて、面白くないものまであるのかもしれない。
僕が重要視するのは円を縁取る輪郭の部分。
自己満足では満足しない性質らしく、中心近くのものには意外とすぐ飽きてしまうし、かと言って円のはるか外にあるものは絶対にやりたくない。
その自分の円を踏み外すかどうかギリギリの感覚、踏み外しては失敗だし、内側に寄ってしまっても安パイで面白くない。
だけどもその輪郭の部分をやり続けていくと確かにそれが広がってゆく感覚がある。
それも完全にではなくアメーバのように広がってゆく。
概念的な話ですが。参考文献を探している途中ですが、こういう話をしている人や本をご存知の方がいたら教えてください。
自分が何をやるべきかを考えていた時、先に書いたようなことをうだうだと頭の中で浮かべていたのだが、その時一つの記事を読んで、「アンダーグラウンド」であることとの関連性が頭に浮かんだ。
アンダーグラウンド、いわゆるアングラ。ロンドンの地下鉄やバナナや村上春樹の作品が頭をかすめるが、一般的には陰鬱で非合法な香りがしたり、コアなファンで成り立っているようなものを指すイメージがある。
ただ、アンダーグラウンドの反対は言葉通りに入れ替えるとオーバーグラウンド。
地上と地下。インディーとメジャーのようなところか。
アンダーグラウンドの定義はかなり難しい。例えば少なくとも紅白歌合戦はアングラではなさそうだ。むしろはるかに陽の光を浴びているか。
となるとあいみょんはメンヘラ女子的な歌詞を歌ってはいても、やはりアングラではないということか。
自分がしていることもアングラだとは全く思っていないが、かと言ってメジャーなことに対しては確実に避けたい気持ちがある。(とは言っても有名になりたい気持ちもいっぱいあるけど)
如何に円の縁の、陽の光が届かないギリギリのところで綱渡りをするか、といった風に。
僕の中でこの方との出会いは新たな扉への第一歩だった。
まだMuktaで働く前、20歳前後に初めてお会いして、そこから何となく認識していただいていたのだと思う。
僕が働き始めた当初は正直自分の二倍くらい、下手したらほとんど母親と変わらない年齢の方とどう接すればいいかわからないところもあった。
去年のMukta8周年の際に企画したブーツ。そこから少しずつ密にコミュニケーションを取らせていただくようになった。
そして自分の知識や教養が深まっていくにつれて分かるバックグラウンドや人脈のえげつなさ。ディグしていくと一定の周期で引っかかる。
4年前くらいの自分に言い聞かせたい。「今のうちにきちんと話聞いとけ!」
自分がやるべきことの一つに伝えることがある。
例えば自分が生まれる前にあったモノ。そしてそれを体験した人。更には(これが見落とされがちだが)そういう人やモノに出会って自分が多くのことを気付かされたということ。受け継がれて受け継がれて・・・
人間というのは怖いモノで、アンテナは常に敏感にしておかないと、それが2−3年後(で済めばいいが)に後悔することになる。
ましてやそういうことに一生気づかず後悔すらできない可能性もある。
ただ、地下に眠っているものには気づきにくいものだから、掘り起こすことはしないが、伝えるために印をつけることは自分にもできるのではないか。そう思った。
今日は全て抽象的になってしまってすみません。読んだ一つの記事のせいで頭が散らかされました。多分また後日書き直すと思います。
口ではもう少し具体的にお伝えできるかと思うので、答え合わせしに来てください。20日には真太郎さんもお越しいただきますので。
今回は皆様にいつもと違った見せ方をできそうです。
4月の周年に向けても仕込んでいますしね。
"K.L.G Target The Mukta"
KIDS LOVE GAITE AW20 Collection Exhibition
at Mukta
3/20(Fri)~3/23(Mon)
13:00〜21:00 All Day
期間中、AW20コレクションの全てのサンプルが店頭にラインナップします。サンプルはご試着いただけ、ご自分にあったサイズ、モデルをオーダーいただけます。
※3/20(金)はデザイナーの山本真太郎氏にご在店していただきます。
(From Another Mag,2016)
イタイタイコウ
P.S.
フルアルバムでどうぞ。