Diary 152 - その表情が見てみたい
Diary 152 - その表情が見てみたい
僕が思うレザーの魅力は、重くて泥臭くてまっすぐで不器用で強いところ。ザ・漢を感じる。結局は僕も男なので、漢らしいアイテムが好きだし、男として産まれたからには、強くて格好良くいたいという憧れがある。その憧れは、レザーを着用することで体現できる。
暑い時期には、着用する衣服は軽くなってしまう。重量的にもそうだが、見た目も簡素になる。そんな時にレザーは、異素材のミックスが楽しめるし、どっしりとした重さで、軽くなる夏にも、重量と生地のメリハリのお陰で安心できる。
夏にアイスを食べるくらいでショーツを履く僕は、夏に汗だくでラーメンをすするようにレザパンを履く。ファッションをしているので、反骨精神として履く面ももちろんあるが、単純にお洒落だし、かっこいいから履いている。この不必要の代名詞、Wales Bonnerのレザーの短パンは、今、特にオススメしたい。リベット付きのダブルニーやトリプルステッチ、ハンマーループにカーペンターポケット。一方で、生地はもっちもちのナッパレザー、ウエストは上品な比翼仕様。男性的なパンツのフォーマットにデザイナーGrace Wales Bonnerの女性的な視点を加えた、ハードbutエレガントな印象に仕上がっている。
ウェールズ・ボナーのニットベストと合わせて、ブランドの世界観。このレザーショーツは、刺青だらけの僕でも、エレガントを纏わせてくれる気がする。
エレガントなショーツをエレガントに着ることも、もちろんかっこいいのだけれど、ファッションをしている僕は違う着方がしてみたい。例えば、ダブルニーと聞いたらアメリカっぽく着たくなる。サーマルシャツにレザーショーツを腰履き。C.P.COMPANYのバッグパックを背負って、アシックスのスリッポン。行ったことないけど、スナップで見るNYのヘッズっぽい感じ。
想像上のアメリカっぽい、オーバーサイズ。可愛らしいランディのスウェットに、漢らしいFAFのパーカーをイン。スパンコールの派手なスニーカー をギラつかせてフレックス。
エレガントと1番遠い着方。CDGの黄色とピンクのTシャツに、サックスブルーのシャツ 。めっちゃポップにふっても、このレザーショーツの存在感はそのまま。むしろエレガントにさえ魅せてくれる。クロックスみたいなスイコックにWIK MWFのピンズを付けてギャル仕様に。須磨の海にいそうでいないファッションギャル男。
合わせによって表情が変わる。その表情が見てみたいから色んなものと組み合わせてみたくなる。お洒落な人しか着れないものではなくて、着た人をお洒落にしてくれる。そんなエレガントなレザーショーツ。
一見不必要そうなものでも、いざ着てみると着る前とは異なる景色が待っている。だから、ファッションって楽しくて、やめられないですよね。
ウツミ