Diary 143 - 魔除け
Diary 143 - 魔除け夏のスタイルは単調になりがち。どんな服屋さんでも一度は聞いたことある台詞な気がする。自分も口癖のように言っていた記憶がある。確かに暑いし、重ね着の枚数が減るのは間違いない。そんな時、アクセサリーを合わせることは、スタイルの変化をもたらしてくれる上に、重ね着的な意味合いを持つだろう。中でも、ネックレスはその重ね着的な要素が一番大きい。まじないのように、夏の服屋に行くたびに耳にしていたセリフ。ネックレスを合わせるという重ね着を魔除がわりに、今日も服を見に出かけよう。新鮮で、心地のいい言葉が聞けるといいな。
KIKO KOSTADINOV / OHNE Keycase - L Brown , Black
KIKO KOSTADINOVのランウェイでも多用されていたキーケース。表面にはミラー加工がされたスチールプレートがあり、非対称の六角形のフォルム。素材はカーフレザーで、型押しがされており、しっかりとした堅さが見た目にも表れている。レザーの持ち手が付いたジップの開閉部、ブランドロゴが刻印されたOリング、中には4つのキーホルダーが備えられている。IDEAのプリントTに、白のOcta。ベルトとMishimaはブラックで、モノトーンのスタイルに、同じくブラックのキーケース兼ネックレース。映画に出てきた気がするキャラクター性がある。
Manoloのオフホワイトのダブルスリーブシャツに、海外のおじさんが愛用しているイメージのある丈のDriesの短めデニムショーツ。足元はグレーのMishimaで、海外へのバカンスみたいなリゾート感がある。リゾート感にも馴染むライトブラウンのキーケース兼ネックレス。
西洋では、元々鍵は魔除けに使われていたという話がある。天災や病気の魔除けになっていたそうだ。鍵には閉める、開けるの二つの用途があることから、大切なものを守ること、先が拓けることみたいな二つの意味が込められた。日本においては、鏡が魔除けだったり、まじないの道具として用いられていた。写っているのは自分だけど、鏡に映された自分に試されたり、計られているような気分になる。
鏡の付いたキーケース。これからの夏の季節、重ね着の選択肢を増やすアクセサリーになってくれるし、まじないのようなセリフ、自分に降りかかる不幸に対する魔除にもなってくれると考えると、このキーケースなしに夏は迎えられないかもしれない。
ヨシダユウキ



