この男、単純につき。【SUMMER OF LOVE POP-UP STORE at Mukta】10/5,6

靴職人を目指したやつがいた。

そいつは同い年で、これまた同い年のやつが関西の同期を引き連れて、東京のトランプ・ルームで行ったイベントの際に出会った。
当時は日美という専門学校に通いながら、浅草の靴職人のもとで修行をしつつ、陰キャラ臭のする名古屋出身のアニオタという変な奴だった。(覚えていないがたしか変な格好もしていた気がする。)

そのイベント後、SNSで見る彼の姿は東京にはそぐわないガチャガチャした派手な格好で、お洒落とは言えなかったかもしれないが、彼の格好はずっと好きだった。

その後どうして仲良くなったか、気づけば東京に行く際には大体彼の家に転がり込むのがパターン化していた。
行くのはいつも夜の12時や1時を過ぎてだったが、行くと必ずキラキラした目で最近の彼の近況を聞かせてくれ、こちらの近況も聞かれた。
その時にはすでに美容師になる気は無く、靴のデザイナーになるために修行していた彼は、自作のブーツのサンプルを夜中の3時か4時かに見せてきては、酔っ払って疲れた僕を寝かしてはくれなかった。
当時働いたお金はほとんど靴代に消えていたのだろう。吉野家も食えないくらいに。

すこし期間が空いて、彼の家に遊びに行った時には以前にも増して膨大な服の量、それも初期のアンダーカバーやイッセイミヤケ、C.P COMPANYなどから、変なヴィンテージまで、エグいクオリティの数々。
「ポップアップしようと思って!」
あれ、靴は?

本当に単純な彼は一旦没頭すると止まらない。デザイナーズ、ヴィンテージ、レギュラー問わず、ジャンルも問わず、アート、ファッション、映画、カルチャー、アニメまで、そのオタク気質由来の幅広い知識量を基にした古着のセレクションによって、定期的なポップアップストアを1年近く続け、ついに今年の4月に店舗オープンにこぎつけた。

知識とそこから生まれるセンスは圧倒的な財産だ。それは、オープンして半年も経っておらず、しかもワンルームで経営しているこの古着屋に集まってくるコミュニティが証明している。
彼はオープンして1ヶ月で18金の指輪を買っていた。アホか。

とりあえず、正直古着に関しては彼にはかなわない。から、任せよう。
そしてもっとバカ売れする前に神戸に来させようという企みが見事成功。

中身は多分、聞くより店で見る方が早いと思う。
というか見ないとわからない。

強いて言うなら、彼は単純だが、巷のアーカイブショップとはわけが違う。
アーカイブとか好きなんですよね、とか、アーカイブは流行ってるから、なんて上澄みに踊らされている人々を鼻で笑って一蹴するような、いや、きっと彼だと満面の笑みで、「え、じゃあ○○とか好きですか?!」とか無意識に何を悪びれることもなく聞いてくるのだろう。

ポップアップ後は移転して大きい店舗を出すらしい。
次は、何を目指すのやら。

【SUMMER OF LOVE POP-UP STORE】 at Mukta
10/5(土)、6(日) 
13:00〜21:00

神戸市中央区加納町2-3-7
info@mukta.jp
078-291-5045

日本で勢いのあるヴィンテージショップのひとつ、SUMMER OF LOVE。
店舗を持たずに東京や大阪で不定期的にポップアップを行うスタイルを1年ほど続け、今年5月に原宿にオープンしたばかりのこのショップは、幅広い、特に90年代のカルチャーやファッションの造詣をもとにした古着のセレクションが、スタイリストや同業者まで、多くの人を惹きつける。

その時々のムードに合わせつつ、時には詩的なテーマを設け、ナンバーナインやアンダーカバー、イッセイミヤケにコムデギャルソンから、ミチコロンドンにベイシングエイプ、エルメスやC.P COMPANYのデザイナーズブランドのアーカイブや、無名のヴィンテージアイテムを集めた、彼ら独自の解釈によるセレクションとなっている。

今回のポップアップでは、本ポップアップ用に用意されたスペシャルアイテムを含む、50点以上ものアイテムが2日間限定でラインナップする。
店舗オープン後初となる関西でのポップアップをお見逃しなく。
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イタイタイコウ

 

October 2019