Diary 211 - やってもうてます
Diary 212 - やってもうてますGraceさんがHermesのメンズウェアのクリエイティブディレクターに就任しましたね。とても驚きましたが、それと同時にとても納得しました。絶対いいものを作るんだろうなと思いながら、お店に並んでいるWales Bonnerの洋服は、どんどんと旅立っていく。そんな中、お気に入りのパンツがあるんです。
それが、Wales BonnerのSierra Trouser。めちゃくちゃいいんですよね。おしり周りはコンパクト、すっきりとしたストレートシルエットは、きれいな履き姿を作ってくれます。キラッと光るアクセサリーのような、煌びやかさのあるゴールドカラーのリベット、フロントボタン。Carharttのダブルにーみたいな野暮ったさも好みなんですが、このパンツはワークパンツの完成形というか、ワークパンツのイデアというか、とにかく語彙力を失うくらいには、かっこいいんですよ。C.P.COMPANYの名作レザーにダック地。魂の赤グローブ。これでええやん。品のある男らしさ。
ドリスヴァンノッテンのハラコライダースにこのパンツ。やってもうてます。
とってもウェールズ・ボナー。ロマンティックが止まらない。
旅人ストールを適当に巻いて。なんだろう、もうこのカッコよさはわかりますよね?
ワークパンツは僕の生活にとって、欠かせないもの。普段使っているもの、見慣れたものに美しさを見出す感覚。このパンツは間違いなくワークパンツだけど、間違いなくラグジュアリー。日常を一個上のステージに連れていってくれるパンツ。
ワークパンツらしいトリプルステッチ。コーデュロイ素材の切り替えのダブル二ーパンツにもう一枚ダック生地を重ねてトリプルニーにしたかのような膝のディテール。長年繰り返し繰り返し膝をついて作業をしたような色落ちと、擦れたようなエイジング。日本製のキャンバス生地を使用しており、本当に履きこんだように見えるディストレス加工。風合いの面白さ、履きこんでいく楽しさが一目でわかりますよね。
Wales Bonner / Sierra Trouser - Sand / Brown
ヨシダユウキ