Diary 031 日常にスパイスを

Diary 031 日常にスパイスを

先日、品の良い服を着たいという思いをブログにて記したが、あの日以降僕の熱量は増える一方だ。前回は品の良い服の一例として、テーラードジャケットを挙げた。今回はもっと、僕たちのワードローブに馴染みのあるモノ。NICHOLAS DALEY - UTILITY WAIST COAT

ニコラスが提案する日常のワードローブ。品のあるタータンブークレの生地に、対照的なワークポケットはワックスコットン、どちらもニコラスの地元スコットランドの老舗メーカーのモノ。ザ・ブリティッシュな、品のある生地使いに、ニコラスの背景にもあるアフリカン・カルチャーとクラフトマンシップの感じられるディティールは比肩することのできない魅力がある。私達が持ち合わせていない、アフリカンなエッセンスを加えてくれる。シャツの上から羽織るだけで、秋冬のムードに。ギンガム×タータンのチェック・オン・チェックでクラシックな装い。NICHOLAS DALEY - PULL OVER VEST

こちらも今シーズンのコレクションの為に、サフォークのウールをベースに、ビスポークで製作された生地を用いている。先程のブリティッシュなベストとは打って変わり、首元の生地の切り替えや丸い曲線を描いて取られたポケット、暖色を掛け合わせたストライプは、ニコラスのバックボーンでもあるアフリカン・カルチャーを感じる。なのに着ると、僕たちの普段の装いに溶け込む。99%の馴染む感覚と1%の非日常感がそこにはある。品のあるジャケットと合わして。モノは違えどスリーピース感覚。装いを引き締めることが出来る。

1%の非日常感は、品のある装いに繋がっている気がする。普段着慣れている服ではなく、背筋が伸びる、品の良い服を着るという行為のほんの少しの非日常感。日常にスパイスを。

田中

Recent Post