Diary 122 - お洒落な人しか
Diary 122 - お洒落な人しか
①レザーの短パン
お洒落な人しか手にしたことはないであろう、レザーの短パン。あとはレイザーラモンHGくらいしか思いつかないが、多分あれは合皮だと思うから文字通りフェイク。自慢じゃないけど僕は2本持ってます。夏は暑いし冬は寒いんだけど、レザーの持つハードなイメージを短パンにすることでものすごく緩和されている気がするし、何よりその不必要という烙印を押されるがために生まれてきたような存在がとてもキュートで愛おしい。ウェールズ・ボナーのレザー・ショーツ。モチモチの革にリベットはもちろん、トリプルステッチにダブルニー仕様の本格派。けど短パン。
お洒落な人しか履かないレザーショーツに、お洒落なのかも分からないボロボロの服。足元はよく分かんないジャンルのキコとアシックスのサボ。
ドリスの肩線がないモードなドレスシャツと合わせて。品と知性が備わったショーツです。
RANDYの可愛いモケモケニット。革質が湿潤ですごくしなやかだからか、ハードになりすぎない革パン。黄色とレザーとか、黄色とグレーとか好きですね、はい。
②ベスト
お洒落な人しか手にしたことがないであろう、ベスト。あとは学校の制服に採用されていた人はいるかもしれないが、おおよそベストを採用している学校というのはお洒落感の押し付けのような残念なデザインが施されているため、お洒落とは程遠い。自慢じゃないけど僕は10枚以上は持ってます。夏は暑いし冬は寒いんだけど、なんとなくただ上に重ねるだけでファッションにしてくれる感じがするし、何より、「ベスト着たことないんですよね」という言葉を毎年聞くその不憫さがキュートで愛おしい。同じくウェールズ・ボナーのジップアップ・ニットベスト。丸首のベストはシャツよりカットソーの上から重ねるのが良さそう。ジップアップのベストってなんだか惹かれますよね。
少しの引き締め感、なんだと思います。特に薄手の格好になりゆく季節、自分自身を律するための服が必要なんだと思います。
コマンドー・ニット調のレザーの肩当て。こういう部分が男性的な色気を感じますよね。
これらのウェールズ・ボナーのベストとレザーショーツは、6月に見たランウェイで抜群にカッコよかったので仕入れました。早々にソールドとなったワークパンツ含め、彼女の作るメンズらしいメンズウェアが大好きです。テーラード・ジャケットも素晴らしくストイックですが、このレザーショーツもジップアップのベストも、形のカジュアルさに反して凛とした品性と知性が宿っています。
お洒落な人しか手にすることがないと思われているこれらのアイテムは、誰かをお洒落にするために存在している。お洒落な人しか着れないものではなくて、着た人をお洒落にしてくれるもの。
僕はこれ着ない、あれ着ない、なんて、けつの穴ちっちゃいこと言わずにさ、素敵な洋服に身を委ねて、試してほしい。レザーの短パンはそうそう出会えないだろうけど、特にベスト、試してほしい。僕はついつい買ってしまうすっごく好きなアイテムです。
https://mukta.jp/collections/wales-bonner
P.S.
Adidas × Wales Bonnerの新作が5/28(水)より発売です。お楽しみに。
イタイ
ルカ・グァダディーノ監督の最新作"QUEER"を見たせいか、ハイウエストにタックインの気分。セメント・カラーのミシマも順調に汚れてきた。