Diary 123 - モテる、かもしれない

Diary 123 - モテる、かもしれない

洋服好きは洋服を好きになった原体験を、酒の肴にした経験が一度はあると思っています。

何をきっかけに洋服を好きになったんだろう。タバコと同じで、どれだけキザでカルチャーな動機であるか競っていたような、そんな恥ずかしい過去もありました。

僕の場合、洋服を気にし始めたのは、私服の高校に進学した高校生のことだったと思います。とにかく女の子にモテることを目指して、小遣いやお年玉を貯めて、洋服を買ってました。そのうちバイトを頑張って洋服を買い始め、気づけば洋服屋になっていました。

モテたくて、洋服を着始めた頃の志を今も忘れていません。初志貫徹と言いたいところですが、年齢を重ねて、目指す方向は少し変わり、男になりたいと思うようになりました。品性や知性があり、色気を感じるそんなお洒落な男に。

Wales Bonner / Linton Vest - Ivory

コットン、リネン、ポリエステル混紡のシャリッとしたタッチ。肩にはラムレザーの肩当てが付属し、ハンティングウェアの様な男臭さを感じる。ボディーコンシャスなスリムフィット。薄手で、やや間隔の広いリブニットの繊細さにアイボリーの色味が加わり、女性的な雰囲気もある。

メンズウェアらしいデザインとレディースウェアのようなソフトな生地感とシルエット。女性デザイナーが引き出す、男の色気を感じるサマーベストだと思う。

エンソウの太めのトラウザーズとタイトフィットなベスト、クラスのヘンプカットソー 。オールホワイトは男らしさと、落ち着きのある知性を感じる。足元はアシックスのGEL-KAYANO 14で軽やかに。

スウェットショーツにベストで、リゾートに。ドリスのレザーシューズが加わることで、夏らしい雰囲気と、洗練された品性を感じる。

着た人をお洒落にしてくれるものと紹介されていたこのベストから感じた男の色気。お洒落に近づけるだけではなく、男の色気まで手にしてしまうのではとソワソワしている。これはモテる、かもしれない。

ヨシダユウキ

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