Diary 268 - カシミアのスウェット。
Diary 268 - カシミアのスウェット。
カシミアのスウェット。
なんだか随分と贅沢な響きだけど、今回のExtreme Cashmereはそんな感じで紹介してみようと思う。
グレイは去年の今頃にも入れてたけど、有難いことにすぐ無くなっちゃって。リピートに加えてアップデートもしたくてセレクト。
夏秋でカットソーとして提案していたコットンカシミアものよりがっつり冬感。
ボディはしっかり肉厚で、シルエットは少しゆったり。
袖と裾にはやや長めのリブがほんのり効いている。
形だけを見れば、割と普通のクルーネックスウェットに近い。


もちろんカシミアなので、すりすりしたくなるほど柔らかくて気持ちいいし、保温性は言うこと無しにめちゃくちゃ高いのだけど、うちでは相変わらず「上質なカシミアニットです」を枕に紹介する気は持ち合わせていない。
それより先に、このボリュームならもうスウェットみたいにとらえちゃっていいんじゃないかな、なんてNew Standardな脳みそが言うわけです。
Tシャツの上からガバッと着て、デニムとかコーデュロイのパンツとか男らしく合わせちゃってさ。
カシミアだからといって、別に背筋を伸ばして着る必要もないし、むしろこれくらい雑に扱うほうが格好いい気がします。





Extreme Cashmereを扱い始めてから、カシミアに対するイメージはとっくに変わった。
僕にとってカシミアって、きっと初めて見る人と同じで、もう少し「いいもの」だった。
もちろん今だっていいものなんですが。
高級で、繊細で、大切に着るもの。
でもExtreme Cashmereは、そこをあっけらかんと飛び越えてくる。
毎日着て、洗って、また着る。
色で遊ぶ。
素材は贅沢なのに、着方はすごく普通。
このギャップには、服を着るスタンスを塗り替えてくれるほどの大きなパワーを秘めている。





今回スウェットとしてMIKEを4色、それと同生地のカーディガンタイプのLUCEを2色。
うちの規模だと4色採るって滅多にないのだけど、
それぐらいどの色も素敵で選ばずにいられなかったんですよね〜。
THEスウェットを感じてもらうためのGreyを筆頭に、
あとはスウェットでこんな色あったらいいなの3色。
ちょっぴりの土っ気と知的さ感じるHunter、
名前も可愛らしい鮮やかなピンクのRosa、
葉っぱの裏側みたいな優しい緑のHemlock。
あと、せっかく形がこんなに普通なので、色くらいは悩んでもらいたい。
いつもの色を選ぶのもいいし、普段だったら買わない色を選んでみるのもいい。
それこそスウェットを買うときみたいに、
「この色、なんかいいな。」
くらいで入りは気張らずに楽しんでいただきたいと思う。





良い服って、最初は少し緊張するものもある。
でも、着ているうちにどうでもよくなってくる。
どうでもいい、というのは悪い意味ではなくて、
気づいたら手に取っているとか、
何を着ようか考えるのが面倒な日に着ているとか、
少しくらい雑に扱っても気にならなくなっているとか。
そういうところまでいった服は、強い。
カシミアだから着るんじゃなくて、
よく着る服が、たまたまカシミアだった。
Extreme Cashmereは、そのくらいがちょうどいいと思います。





10月も始まって気温も落ち着いてきたし、
いよいよ冬に向けて本格的にニットも。
しっかりと高級ではあるけど、説得力は十二分に備えたディテールと、新しい体験ができるポテンシャルがしっかりと詰まっています。気張らずに、気分だけでもいつものスウェットを選ぶくらい軽やかな心持ちで、ぜひお手にとってみてください。
吉國





