Diary 239 - あの日から、今も途中

Diary 239 - あの日から、今も途中今日は成人の日。街には振袖姿、スーツ姿がちらほら。その光景を見ていると、なんだか気持ちがやわらぎます。"大人になった"というより、これから大人になっていく途中にいる。そんな空気を感じます。自分もきっとまだその途中で、どんな大人になりたいのかを考えながら、洋服を選び続けている気がします。

思い返せば、成人式の日はスーツにフード付きのミリタリーコートを着ていました。ドレスとカジュアル、かっちりしたものと普段着。その頃から、正反対のものを組み合わせるのが好きだったんだと思います。洋服を通して、少しずつ"自分にとってちょうどいいバランス"を探してきました。

ドレスな洋服が好きな僕ではありますが、子供の時から着てきたのはカジュアルな洋服。だからこそ、カジュアルな服は少しだけ綺麗に、ドレスな服は力を入れ過ぎずラフに着る。そんな着方が、今の自分には一番しっくりきています。今回届いたのは、Dries Van Noten の新作パンツ2型。スラックスみたいに履きたいワークパンツと、スウェットみたいに履きたいトラウザーズです。

ドレスに履きたいワークパンツ、Pickerby Pants。ここ数シーズン定番となっているペインターパンツをベースにした形で、太すぎず細すぎないストレート。作業着由来の形ながら、腰まわりの収まりやラインはとても端正。後染め加工なので、少しムラ感と奥行きのある色味。履き込むほどに表情が変わっていくのも、楽しみなところです。極厚のワークウェア生地のような面構えながら、生地は軽め。無骨すぎない良いバランス。

カジュアルに履きたいトラウザーズ、Penny Trousers。ややテーパードの効いたシルエットに、イージーウエスト仕様。リラックスした履き心地ながら、スーツに使われるような素材感。柔らかさの中にシャリっとした質感のある、蘇: Lovat Mills 製、ネイビーストライプのウール生地。力を抜いて履きやすいゴムウエスト仕様と、きちんとしたスーツばりの素材感。そのギャップが、このパンツの魅力。どちらのパンツにも共通しているのは、ドレスでもカジュアルでもない、その間にある存在感。決めすぎないけれど、だらしなくもならない。その微妙なところに踏みとどまる感覚は、洋服だけでなく、自分の在り方にも通じている気がします。

きっと、自分が目指している"大人"は、どちらかに振り切ることではなく、正反対のものをそのまま受け止めて、自然に並べられること。そのためのバランス感覚を、今日もまた洋服から教えてもらっています。

Dries Van Noten / Pickerbys Pants - Black

Dries Van Noten / Penny Trousers - Navy

Collection of Diary 239

ヨシダ

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