Diary 263 - López
Diary 263 - López
こんにちは、内海です。
僕は昔から、ひとり妄想大会を繰り広げるのが得意です。
自分の脳内なんて、基本ぜんぶ都合のいいパラダイス。自分専用のもしもボックスみたいなもんです。
残念ながらドラえもんがポケットを貸してくれないので、自分で勝手に妄想して、自分で自分を面白くするしかないわけです。
でもこの勝手な妄想こそが、自分に自信をつけたり、退屈な日常や自分自身のファッションの基準をアップデートしていくための、僕にとってかなり大事な作業なんですよね。
妄想が大好きな僕にとって、ファッションはそれを現実に変えていくことができる最高のツール。
変な組み合わせや色、柄使い、あべこべなシルエット。どれも自分自身の表現やキャラクターを形成してくれるし、新しいファッションの基準へとアップデートしてくれる。


Lópezは、男らしさや、衣服が社会的物語をどのように形作るかについて絶えず考察を重ねることを軸に据えた、コンテンポラリーファッションプロジェクト。季節ごとのテーマに縛られることなく、衣服を対話のツールとして開発し、アイデンティティ、表現、そして日常の装いに対する新たな理解の在り方を提案しています。
さて。Mukta / Sal に、スペインからLópez (ロペス)の洋服が届きました。
僕はまだスペインに行ったことがありません。なので、ここからは僕が調べたことと、そこから膨らんだ妄想として聞いてください。
まず、ガウディに代表される古典的なモダニズムと、バルセロナ現代美術館周辺のストリートやスケートカルチャー。
そして、Apartamento MagazineをはじめとするアートブックやZineの自由な出版文化。
独自の美学を持ったクリエイターたちが、いろんなコミュニティを形成しているバルセロナ。きっと、めちゃくちゃクリエイティブな都市なんだろうなぁ、と僕の妄想が膨らみだす。




そして、当店でも取り扱いのある Camisas Manolo。
そのビジュアルやスタイリングを手掛ける Brais Vilasó が、まさにLópez のビジュアルやスタイリングの核を担っています。
実際、お店のInstagramで López と Camisas Manolo を合わせたスタイリングを投稿した際も、両ブランドがコメントで交流しあっていたところからも関係値の深さがうかがえました。
さらに、Queridaなどのデザインスタジオの存在。
López は、単なるビジネスとして服を作るのではなく、ローカルのキーマンや仲間たちと、ひとつのカルチャーを形にしている。僕にはそんなふうに見えます。
お互いの美学を尊重し合い、高め合うリアルな熱量が、遠く離れた日本で妄想を繰り広げる僕にもバッチリ届きました。




大衆のノリから少しだけ距離を置いて、斜めから眺めるような彼らの視線。それが服を通して、新しい男性像を提案しているように僕には感じられました。
従来の男らしさ(マスキュリニティ)という観念や、メンズウェアの“こうあるべき”というルールへの違和感。
そんな自分たちの感覚や美意識を、言葉やプロダクトに落とし込み、シルエットやグラフィック、ビジュアルの細部に忍ばせている。
それこそが、これまでのメンズファッションにはなかった新しい男性のあり方や、美学に繋がっているように思います。



気づけば合わせた新作アウターも全てGabriela Coll Garmentsフロム スペイン。
まだスペインに行ったことがない僕ですが、画面越しに彼らの動向を追いかけたり、届いた洋服に触れたりする中で、画面越しに食らった衝撃と、脳内の妄想を超えるプロダクトにめちゃくちゃ興奮してしまいました。
López は、僕のファッションの基準をまたひとつアップデートしてくれそう。
皆さんにとっても、そうであったら嬉しいです。
内海
