Diary 250 - 宝石
Diary 250 - 宝石





こんにちは。
僕がこのブランドを初めて知ったのは2016年頃。2017年秋冬コレクションで見た、墨流しのような花柄がプリントされたデニムが最初の一着でした。
当時は、そのデニムにオーバーサイズのMissoniのニットやブートChanelのジャケットを合わせて、足元はJordan 1や真っ白のTimberland。The North Faceのヌプシを着たり、時にはドゥーラグを巻いたりしていました。
スタイルとしては単調だったかもしれないけれど、間違いなく自分なりのブラックカルチャーの楽しみ方を広げてアップデートしてくれた存在です。
ブラックカルチャーやディアスポラ、音楽、英国の伝統的テーラリングといった要素が洋服に息づいている。商業と文化、その二重構造のつくり方がとても巧みなブランドだからこそ、当時の僕にも理屈抜きに、真っ直ぐかっこいい洋服として響いたのだと思います。



さて。続々と新作のデリバリーが始まる中、今週末から待ち侘びていたWales Bonnerの26年 春夏コレクションをお披露目します。
"Jewel"と名付けられた、ブランド設立10周年という節目にあたる今回のコレクション。モデルたちが身に纏っていたのは、サヴィル・ロウ由来の端正なテーラリングやクロムビーコート、ジャーミン・ストリート由来のボタンダウンシャツ、ジョンスメドレーと協業して制作されたニット。そこに、ショートパンツやジーンズ、レザージャケット、バロックパールのブローチを重ねるスタイル。
精緻なテーラリングに、手仕事の温もりを感じさせる装飾。そんな英国の伝統と、エレガントなブラックイズムが重なり合った装いには、いつも心を惹かれてしまう。
Wales Bonnerは、文化的背景を装飾や気品に変えて、僕たちの日々の装いに寄り添ってくれます。




そして、デザイナーのGrace Wales Bonner。彼女のニュースを追っていると、本当に話題が尽きない人だと思います。コラボレーションやキュレーション、Hermesのクリエイティブ・ディレクター就任だったりとか、正直、クローンがいるんじゃないかと疑ってしまうほどに、今回のコレクションも含め、どの仕事においてもクオリティや密度の高さには抜け目がないです。
そんな彼女が作る洋服たちには、どれも愛や情熱が宿っている。僕にはそれが、まるで宝石みたいにきらきらと輝いて見えるのです。




Wales Bonner。
やっぱし今シーズンも最高ですよ。
ウツミ
