Diary 233 - 軽くて重い

Diary 233 - 軽くて重い移り変わりが激しい洋服の世界だからこそのシーズンという面白さがある。今の気分、今の感覚、今の形、みたいにその時代の旬がある。だから、面白い。

シーズンを過ぎたら旬ではなくなるか。答えはNo。時代ではなく自分にとっての旬という軸に移り変わっていく。自分にとっての旬と、時代にとっての旬。その両方を乗りこなすのが面白い。

同じアイテムでも、去年と今年の感覚は、まるで違うんですよね。去年はレザージャケットにはデニム合わせるのが良くない?って言ってても、今年はトラウザーズ合わせるのが良くない?来年には、やっぱりデニムが良くない?って。それが、年単位、週単位、なんだったらもっと短い周期で起こることもある。そのくらい自分に対して繊細でいたい。

シャツにネクタイ、ニットの上からガバッと羽織る。10代、20代前半の僕はこんな感じでレザージャケットを着た事がなかったからすごい新鮮。だけど、ショーツを履いちゃうのは大人になれてないからなのか、はたまた大人になったからなのか。

こんにちは、ウツミです。僕が今回ご紹介するのは、FAF - Fake as Flowers のレザージャケット。

僕にとっての旬であるFAFのレザージャケット。ジェイソン•ディルやリック•ルービンみたいなおじさんがsupremeのボックスロゴ着てるのもかっこいいし、藤原ヒロシのダブミックスは大人になっても刺さる。僕はこのレザージャケットを、ティーンエージャーの時にやらなかった着方で、今の着方で着てみたい。

レインブーツとレザージャケット、裏と表。同時に楽しみながら、神戸のストリートを颯爽と歩きたい。

手刺繍のビーズワッペンが、ドカッと背面にあるのが、男らしくて好きなんですよね。男は背中で語る。グラフィックは一種のストリート•ランゲージであり、語らずとも最短最速で伝える事ができる。だからプリントは意味がそこまでなくてもなんとなくノリでいけちゃう。それを、プリントではなく、手刺繍のビーズワッペンで表現しちゃうのが、ストリートで生きるFAFだからこそできる表現だと思います。

このレザージャケットは、軽くて重い。自分は今そんな服を着たいなって思う。


肉厚なカウレザー、A-2ジャケットをベースに、ラグランスリーブのフライトジャケット。袖と背面の手刺繍のビーズワッペンはオリエンタルなムードのエクスクルーシブカラーでお願いしました。去年の企画のジャケットですが、僕は今着たいし、オススメしたい。

FAF / BEADED LEATHER FLIGHT JACKET

Collection of Diary 233

ウツミ

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