Diary 248 - オマールのデニム

Diary 248 - オマールのデニムOmar Afridi の 5 Pocket Trousers。通称、オマールのデニム。ひと目で“オマールだ”と分かる、ソリッドな面構え。無駄を削ぎ落とした佇まいは、どこか Helmut Lang を想起させる。まさにデザイナーズのデニムだと感じました。

僕はデニムが好きです。デニムといえば、Levi’s 501 。言うまでもなく名作。作業着として生まれ、誰でも履けるように設計されたデニムパンツ。もちろん、501は大好きです。でも、ファッションとしてデニムを楽しみたいと思う自分にとっては物足りなさを感じる。"誰にでも似合う"とか"何にでも合う"とか、その言葉は正しい。でも、どこか自分にはしっくりこない。

みんなのためのデニムは、僕のためのデニムではない。デニムだって、自分に似合っていてほしい。自分のためにあると思える一本を履きたい。その感覚に応えてくれるのが、デザイナーズのデニムであり、オマールのデニムです。

ボタンフライ。直線的にカットされたポケット。丸みのあるコクーンシルエット。それに対して、すっきりとした腰回り。レディースウェアで見かける要素を併せ持ちながら、決してフェミニンに振れない。むしろ、履いたときに強調されるのは、凛とした男らしさ。一見、リジッドの501のような張りのあるデニム。501XXのような毛羽立ちを思わせる風合いのあるデニム。けれど、その正体はヴィンテージ製法ではない。和紙を織り交ぜたデニム。
カシミヤを織り交ぜたデニム。

触れた瞬間に"あれ?"と思う。和紙によるハリはあるのに、重さがない。芯はしっかりしているのに、どこか軽やか。身体に乗せたときの重さが、明らかに違う。そしてカシミヤ。毛羽立ちはあるのに、ざらつきがない。ヴィンテージの荒さではなく、指先に吸い付くような滑らかさ。

“らしさ”は纏っている。けれど、中身はまったく別物。過去をなぞるのではなく、素材から再構築している。見た目だけでなく、触感までデザインしているデニム。だからこのパンツは、単なる5ポケットではなく、思想のある一本だと思う。"誰でも履ける"ではなく、"これが履きたい"と思える一本。

デニムが好きだからこそ、おすすめしたいオマールのデニム。Omar Afridi / 5 Pocket Trousers - Washi , Cashmere

Collection of Diary 248

ヨシダ

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