Diary 260 - 装備感
Diary 260 - 装備感
こんにちは。お久しぶりです。
ここ最近は気温も高くなってきましたね。
街を歩いていると、半袖や短パン姿の人を見かけることも増えてきました。
そんな季節の姿に抗うように、僕はライトアウター、コットンニットなんかを着ています。
たいそうな理由なんてないんです。
ただ、少し寂しい。薄着になればなるほど、服を着る楽しさというか、装備感が少しずつ減ってしまう気がして。
ファッションは我慢。だけど、暑くて気温には抗えない。
大丈夫です。
無理をしなくても、夏の装いを楽しませてくれるものが、Mukta / Salにはあります。


Wales BonnerのCompass Brooch。
さて、一見すると、天然石やガラスビーズを組み合わせた、とことん美しいブローチ。しかし、このブローチの魅力は素材の美しさだけではないのです。
そもそもジュエリーは、装飾品である以前にその土地の文化や歴史、人々の営みを映し出す存在でもあります。
ブローチの中心にあるのは、ガーナの職人が一点一点手描きで制作したリサイクルガラスビーズ。
ガーナではガラスビーズは古くから受け継がれてきた伝統工芸のひとつであり、祝い事や儀礼の場でも用いられてきました。
大量生産では決して再現できない、一粒ごとに異なるオンリーワンな表情も魅力のひとつです。

そこへ、ルチルクォーツ、タイガーアイ、ゴールドプレート加工を施した真鍮、そしてスワロフスキークリスタルが組み合わされている。ガーナの伝統的なクラフトとヨーロッパのジュエリー技術、そして天然石が持つ力強い存在感。
異なる背景を持つ素材たちが、一つの作品として自然と共存する。Wales Bonnerの魅力とは、まさにそういった文化の交差だと僕は思います。
アフリカとヨーロッパ。クラフトとラグジュアリー。伝統と現代。
異なるものを単純に混ぜ合わせるのではなく、それぞれが持つ価値を対等に扱い、さらに新しい美しさとして表現する。その姿勢がウェアだけでなく、ジュエリーからも感じることができます。


さらに、僕が心を惹かれたのが、Compass(羅針盤)という名前です。
羅針盤は、単に方角を示すための道具ではなく、人や文化を結び、海を越えて新しい世界へ向かうための象徴と言われています。
ガーナの手仕事をブローチの中心に据え、その文化的価値をラグジュアリーと同じ目線で扱う。
Compass Broochには、そんなWales Bonnerらしい思想が込められているように感じます。
つまり、このブローチは異国情緒を演出するためのアクセサリーではなく、異なる文化が出会うことで生まれる美しさを、小さなオブジェとして身につける。
そんな感覚を、僕たちのワードローブへ届けてくれるジュエリーです。
夏になると装備感はうすれてしまう。
けれど、そんな季節だからこそ、こういう小さな存在がスタイリングを何倍も面白くしてくれる。
これからが夏本番。
Wales BonnerのCompass Brooch。ぜひ店頭でご覧ください。
内海


