Diary 017 その日に合わせて

Diary 017  その日に合わせて

此間のニュースで今年は異常気象続きだとキャスターが話していた。

確かに最近も急な雨に降られたり、気温が急に落ち込んだりと気候に振り回されている気がする。

そんな日が続いたからか、その気候や場面に合った服を選びたいという意識がより強くなっている。

寒い日には暖かい服を、雨の日には撥水性のある服を。

その日に合わせた服を選べると気分が上がる。

C.P.COMPANYの新作がようやく出揃った。

今シーズンも幅広く。クラシックなものから、最新のテクノロジーを結集したものまで。

C.P.COMPANYの魅力はデザインだけでなく、機能性やファブリックにも詰まっている。

折角なので、今回は普段より服の詳細にせまってご紹介していこうとおもう。

OUTERWEAR MEDIUM JACKET IN 50 FILI RUBBE

C.P.COMPANYの代名詞でもあるゴーグルジャケット。1988年、イタリアで開催されたクラシックカーレース「Milli Miglia」の為に創設者Massimo Ostiがデザインしたもの。

ゴーグルジャケットはレースの際に装着するゴーグルとジャケットを一体化させるという機能性を重視したスポーツウェアとして生み出された。

それが今も尚アップデートされ続け、現在のアーバンウェアとしてのアイコニックなプロダクトに。

50 FILIというナイロンコットンの混紡生地にガーメントダイを施し、生地の裏側にラバーコーティングを行い保温力を高め、同時に撥水性も兼ね備えている。

ガーメントダイによって生まれたシワ感のある表面はC.P.COMPANYのシンボル的なファブリックだ。

このファブリックは元を辿れば、ブランド創設期まで遡る。当時ナイロンのガーメントダイは技術的に難しいとされていた中、まだ見ぬファブリックへの好奇心からMassimo Ostiが生み出した、C.P.COMPANYのクリエイションのルーツとなる。

現在のデザイナーPaul Harveyの手によって、ゴーグルジャケットのベースは変えず、ポケットや袖口を現代に即した機能性を持つ形にアップデートされている。

数十年前に生み出されたジャケットが現代でも通用する。月日が流れても色褪せない、C.P.COMPANYのオーセンティック。

BA-TIC HOODED FIELD JACKET

ナイロンのガーメントダイに続いて、こちらの生地はワックス加工を施したブロードクロスコットン。

ブロードクロスコットンにろうで防染をしながらオーバーダイを施す、東南アジアの伝統的なバティック染めという手法を用いている。

コットン特有のガーメントダイしたときの生地の風合いと、BA-TICのロウによるパリッとした仕上がりが、ヴィンテージの様な無骨さと、どこか冷たい無機質さを感じる。

初めて袖を通すはずが、長年愛用したような落ち着いた表情、それでいて機能的。アタリが強く出たヴィンテージのミリタリージャケットの様な表情だが、ヴィンテージには無いモダンなディティール。

ミリタリーウェアに造詣があるPaul Harveyがデザインだからこそ、こういう痒い所に手が届く。

同じガーメントダイでも、素材と手法が違えば全く異なった表情になる。その違いを着て確かめるのもC.P.COMPANYの醍醐味だ。

GORE G-TYPE HOODED JACKET

続いてはおそらく、誰も見たことがないであろうファブリック。

GORE-TEX INFINIUMの生地にガーメントダイを施した、先述の「50FILI」の技術を応用し、新たに生み出されたファブリック。

GORE-TEXの生地をガーメントダイなんて、技術と手間のかかる工程に挑むブランドはC.P.COMPANYしかない、そして出来ない。

 本来エイジングではこの風合いになるはずのないGORE-TEXをガーメントダイする事で、何年も着込んだかのような風合いに。  

Massimo Ostiの遺した技術を常にアップデートを続けている。

より良い服を探求する、これはブランド創設時から変わらないスピリットだ。

テクニカルに合わせるのではなく、Massimo Ostiが提案したアーバンウェアとして。

これまでご紹介したジャケット3型には、全てライナーが付属している。だからどのジャケットも冬本番から夏前まで、長い時期で着ることを楽しむことが出来る。

その日の気候に合わせて着方を変えてみて。

DD SHELL GOGGLE DOWN VEST

シェルジャケットの後は少しライトなダウンシリーズ。

ゴーグルディティールのナイロンダウンベスト。このDD SHELL シリーズはタフな10デニールのマイクロリップストップナイロンを用いられている。

ダウンの注入プロセスもC.P.COMPANYが独自の技法を使用しており、フェザーの損失を防ぎ、永く愛用する事ができる。

着心地も柔らかく、しなやかだ。

ネオンカラーのニットにC.P.COMPANYのクラシックなデザインのゴーグルベストで、「ネオンクラシック」に。

DD SHELL GOGGLE DOWN JACKET

こちらはジャケットバージョン、ダウンのゴーグルジャケット。

バラクラバの上からフーディを被り、タータンチェックの巻きスカートでロンドンの空気感をプラス。

首元まで隠せるハイネック、シルエットに変化をつけることができるドローコード、そしてダブルジップ。ベーシックでありながら、しっかりとスタイリングの遊びがあるディティール。

Paul Harveyのデザインは着用した時に初めて気付く細かい気遣いが行き届いている。

しっかりとアウターとしての保温力もありながら、インナーとしても着ることができる軽い着心地。寒い日の外出は勿論、長旅でも快適に過ごす事が出来る。

アウターとして着るのも勿論良し、インナーとしてレイヤードするのも良し。これからのスタイリングを楽しもう。

少し肌寒くなり、毎日の着る服を選ぶのが楽しくなってきた。その日の気分や天候に合った服を着ると心地がいい。

その日に合わせた服をえらぼう。

田中

 

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