Diary 206 - 花瓶みたいな
Diary 206 - 花瓶みたいなOmar Afridiから新しいパンツ、WASHED PINA TROUSERが届きました。PINAという名前は、ドイツのコンテンポラリーダンサーである、ピナ・バウッシュ氏が由来となっているそうです。ウエストや裾に伸びたダーツによるコクーン・シルエット。生地は、フロック加工のウォッシュ・デニムで、ベロアみたいな起毛が施されています。ウエストにはベルトループ、背面にフラップ付きのポケットがついています。タフでセクシー、彫刻的なパンツ。
僕はこのパンツを見た時、花瓶とか器みたいだなあと思いました。生活の中にありながら、空間を引き締める役割のようなピリッと感、彫刻的な感じ。その一方で毎日使える親密さ。こないだ京都に遊びに行ったんですけど、繁華街の中に急に世界遺産級のお寺が現れる感じにも似てるなあ。つまり、毎日に溶け込みながらピリッとするパンツ。毎日の生活に落ち着いた華やかさを添えてくれるパンツ。直線的なジャケットに、曲線的なパンツのバランス。
ボーダーのカットソーにグレーのビーニー、ビーサンの日常。リアのフリースの誇張された袖の長さ、パンツの彫刻的なシルエットが生み出す身体と衣服の距離が、落ち着いたエレガンスを日常に添える。
パターンワークがエグいキコのジャケットや、オマールのレザーフーディと曲線を合わせていくと気持ちいい共振が起こる。
OMAR AFRIDI / WASHED PINA TROUSERS
今日は雨でしたね。突然降ったときは、自分の中のリズムが乱れる気がして、なんだか億劫になります。けれど、嫌いではないです。雨の音は少し眠たくなってしまうような心地良さがあります。雨には濡れないけど、音が聞こえる。そんな日が好きです。雨が降るたびに少しずつ涼しくなってきました。10月もいよいよ折り返し。一緒に楽しみましょう。
ウツミ
P.S.
46完売しましたが、44が後日入荷予定です。