「おくら」【6/27(Sat) - 30(Tue) "LES FRAIS" Launch Event at Sal】

梅雨明けまではもう少しありますが、連日雨ということも少なくなってきましたね。
この時期特有のジメジメとした暑さは少ししんどいものの、店内は少しずつ秋冬に向けて準備が進んでいます。

なんでしょうね、この季節のギャップ。今年は4、5月をスキップしたようなものなので、尚更季節感を感じる余裕がないように思います。

とはいえ僕ができることは洋服を好きになってもらうことだけですので、今日もまた一人でも洋服を好きな人が増えたらいいなあとブログを書いています。


今日はこの人のことについて。この方はどう思っているかは分かりませんが、僕にとってはまさかここまでの距離感で接するとは1ピコも思っていませんでした。

初めて読んだ何かのインタビューで、人を小馬鹿にしたようなモノの言いようを見て、面白い人だなあとは思いつつも絶対仲良くなることはないだろうとお会いする前から半ば確信めいた気持ちが生まれたのをよく覚えています。

いわばファッション界のエリート。英セントマーチン、米パーソンズでそれぞれ学士、修士号を取得。卒業後パーソンズの教授を経てLANDLORD設立というこの人。
日本の大学で言うと京大を卒業後、東大の大学院を出て、そのまま東大で勉強を教えてた、みたいな学歴ですね。
その他にもMoMAをはじめとする代表的な美術館での展示や、震災後の福島でのイベントなど、とんでもなくアカデミックな人には間違い無く、日本人デザイナーの中でも異色の経歴を持つ川西氏ですが、まあ〜本当に捻くれた人で。会うたびにいじめてくるジャイアンみたいな方です。(いじめてきたリストで言うと多すぎてキリがないのですが、唯一キレたのは人の彼女の悪口を夜中にわざわざ電話で言ってきたことですね。)

そんな鳥取生まれのジャイアンになぜこんなにも惹きつけられるかというと、もちろん卓越した知識量とシニカルな姿勢から生まれるモノづくりもひとつですが、それは本当にジャイアンだからなんですよね。それはつまり、映画版のジャイアンの時もあるんですよ。あの異常に男気があって優しいバージョン。

アカデミックで酒飲みのジャイアン(映画版を含む)ってその響きはもう十分すぎるほど魅力的じゃありません?

そんな実はみんな大好き川西氏が約15年ほどの海外生活を経て、日本に帰国。

LANDLORDのクリエイティブディレクターを退任後、新たなプロジェクトをスタートします。

LES FRAIS(レ・フレ)。LANDLORD、LES SIXに続く第3のプロジェクト。
キーワードは「日常」。日常とは何かが問われたコロナ禍に対して、これからどのような創作活動が求められるか、その答えを模索しながら展開していく。

第一弾として、ニューヨークにおける3ヶ月の自主隔離生活を通して構想に至った、短編映画の制作とそれに関わる日本の古布を用いた衣装製作を行い、Salにてお披露目いたします。

川西氏が影響を受けた主に日本の映画や写真家、そして和装を現代に再解釈し、日常の中で見過ごされている物事にフォーカスを当てます。

今では「サステイナブル」という横文字も当たり前に見かけるようになってきましたが、東北地方の襤褸の文化に代表されるように、繰り返し使うことの美学が本来「和装」にはあり、第一弾の今回は、そういった繰り返し使うことの美学、過去の日本の素晴らしい写真家や映画などに興味を抱くきっかけになればいいなと個人的には思っています。

そしてそれは、長年海外で暮らし、それまでほとんど意識することのなかった日本人というカテゴリと改めて向き合った川西氏だからこそくれるきっかけなように感じます。

正直、今回は多くの人に広めたいとも思っていません。
身近なお客様が、何かを感じてくださればそれで十分です。

ですので、詳細をご希望であれば、店頭までお問い合わせください。
予約制ですので、事前のご連絡もお忘れなく。

意外とカッコつけなジャイアンに会いに、ぜひお越しくださいませ。

LES FRAIS (レ・フレ) at Sal

兵庫県神戸市中央区加納町2-4-10

6月27日 13時- / 16時- / 19時- (短編映画の上映、LES FRAIS展示・販売会) *
6月28日 13時- / 16時- / 19時- (短編映画の上映、LES FRAIS展示・販売会) *
6月29-30日 LES FRAIS 販売会のみ

お問い合わせ
info@mukta.jp
078-291-5045

6/27,6/28はデザイナーの川西遼平氏が在店します。
*短編映画の上映、LES FRAISの展示・販売会は予約制となっております。
**6/27,6/28のみ三部制とさせていただきます。ご希望のお日にち、お時間を事前にお知らせください。

前LANDLORDクリエイティブディレクター、川西遼平氏が15年間の海外生活より帰国し、LANDLORD、LES SIXに続く新たなプロジェクト、LES FRAIS(レ・フレ)を立ち上げた。

その第一弾の企画として制作された短編映画、そしてコレクションを神戸のセレクトショップ、Salにてお披露目する。

キーワードは「日常」。
普段、日常で見過ごされているものを、川西氏が視点を変えて新たな切り口で生まれ変わらせる。

劇的な日常生活の変化に対して、どのような創作活動が求められるのか、そしてどのような変化が必要なのか。

15年の海外生活より日本へ帰国後、川西氏の実験的クリエイティブ活動の第一弾となる今回のプロジェクトは、そういった観点からニューヨークにおける3ヶ月の自主隔離生活の中で見出し、構想された短編映画の制作を通して、長年の海外生活を経て、改めて向き合った「和装」を再解釈して展開されるコレクション。

短編映画内で衣装としても用いられるそのコレクションは全て日本の古布・ボロ布を用いて製作される。

シャツ、ワークジャケット、テーラードジャケット、コート、パンツの5型とシンプルな構成。
それらはもちろん全て一点ものとして製作、販売されるだけでなく、川西氏が以前より収集していたその他の古布を用いてそれらの型をベースに受注での仕立てオーダーも受け付ける。

イタイタイコウ

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