おひたし
本を読め。なんて一回も親から言われたことがない。
だから、僕は本を読むんだと思う。
整理整頓をしろ。と、親から毎日言われていた。
だから、僕は整理整頓が苦手なんだと思う。
人間は自主的に、「意志」を持って動くとき、初めてそのパフォーマンスを最大限発揮できる。
どうやら、コピー・ペーストのような指令に従って行動するように、人間はプログラミングされていないようだ。
とはいえ、とはいえ。
人間は考える「葦」なのだから、いや人間はただの「考えることができる葦」にすぎないのだから、「意志」を持って行動するには、一つのきっかけ、いわば火打ち石が必要だろう。
Muktaというお店は火打ち石のようなもの。分かりづらければマッチ箱でもなんでもいいんだよ。
あなたを燃やすきっかけであり、それ以上でもそれ以下でもない。
火種がないと、何も起きない。火種、ちゃんと持っていますか?
乾いた葦はよく燃える。
今や世界の中心的なアートブックショップであるIDEA Booksから出版されているアートブック/写真集、そしてオリジナルで作っているマーチャンダイズ。(本用のトートバッグとか、皮肉のこもったキャップとか)
そして、日本を代表する書店/出版社の一つ、Twelve Booksのお取り扱いの中から、いくつか個人的におすすめしたいものをピックアップさせていただき、今週末から店頭に並べます。
正直、ほぼ利益ないです。
洋服を販売する方が単価も高いし、時間もかかりません。
僕らみたいな洋服屋の規模で本を売るのは正直コスパも悪いと思います。
それでも、やらなければならない。
とはいえ、とはいえ。
そんなに堅苦しく考えないで。
難解な文章が連なっているわけでもないし、何かを感じる必要もない。
欲しかったらTシャツを買うような感覚で買えばいいんですよ。
Tシャツ買うのに悩みますか?
英・IDEA Booksという書店/出版社について知りたければ、ウェブサイトを見ればいい。もっと知りたければ、ググればいい。
東京・Twelve Booksという書店/出版社について知りたければ、 ウェブサイトを見ればいい。もっと知りたければ、ググればいい。
IDEAよりもっと簡単に辿り着けるから。
でもそれより大事なことがある。
知った気になってていい。知らないよりマシだから。
知った気でいることに堪えられるかはまた別だけど。
知った気でいることを自覚しているかどうかもはたまた別だけど。
でもそれより大事なことがある。
僕から言いたいのはこれだけ。
本を読もう。本を買おう。本を見よう。
願わくばその時間を共有させて欲しい。一緒に浸りましょう。
宗教と言われようが構わない。宗教でも一回浸ってみないと批判も反論もできないでしょう?学校の勉強なんて宗教みたいなものだけど。
理由は後から見つけたらいい。
本は生活必需品なのだから。
マクドナルドのポテトがSサイズしか買えないなんてどうでもいい。それは生活必需品ではないから。
飢饉が起こってジャガイモが無くなったら、マクドナルド・ファンは発狂するのだろうか。
マクドナルド・ファン?
イタイタイコウ
大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
日頃から不器用なもので、至らない点が多々ございまして申し訳ありません。
今年もなんとか丁寧にやって参りますので、お付き合いいただけますと幸いです。
うちのお店はたぶん、優しいです。個店の良いところがちゃんとあるお店だと思います。ネットや他のお店で買えるものをウチでわざわざ買いに来る価値がある、かどうかは来ていただける方にお任せするとして。
今のところ、寂しいながらネット上のレビューとは無縁ですので、よく鼻がきく人にたどり着いてもらえているのだと思います。
このまま、そういう感じで来店してもらえる方々の火打ち石であれるよう、今年も頑張りますね。
よろしくお願いします。