"PERSONA"

“Persona” = 仮面, マスク

心理学者のユングは、人間が日常生活において多様な側面を見せ、
 それらを環境に応じて無意識に使い分けていることを、
 古代ローマにおいて古典劇で演者が身につける「ペルソナ」=仮面を使い分けていることになぞらえた。

18世紀ごろのヨーロッパではいわゆる仮面舞踏会として、身分や性別を問わず様々な人々がその素性を隠して交流した。
 仮面を被ることは貴族にとっては日頃の慣習と規律など、抑圧からの解放であったようだ。
 


13日の金曜日に登場するジェイソンは、仮面を被ることで自らの醜い顔を覆い隠し、仮面ライダーは、仮面を被ることでヒーローへと変身する。
 


仮面を被ることで、抑圧から解放される。
 仮面を被ることで、自らを覆い隠すことができる。
 仮面を被ることで、違う自分へと変身できる。

PersonaはMaskと同義であり、何者かを演じるため、もしくは自身が何者であるかを覆い隠す役割がある。

本来の視力矯正用具としての役割に拘らない、抑圧からの解放をもたらす "めがねのような仮面眼鏡のような仮面。



昨年に引き続き、めがね舎ストライクさんとの協業で、Mukta / Salのオリジナルフレームを製作。相変わらずの無茶振りに応えていただきました。記憶が正しければ、僕のアイデアは4〜5回くらいやんわり断られたのち、なんとか形にしてもらった。

前回のBad Brainsでは、マシンメイドのようなハンドメイド、スポーツとフレンチ・ヴィンテージの融合という歪な価値観のフレーム、未来のヴィンテージとなるようなフレームを目指して製作したが、今回はもう一歩踏み込んで、70年代〜00年初頭のデザイナーズ・アヴァンギャルド・フレームに敬意を表した、とんでもない形のものを作っていただいた。デザイナーの木佐貫さんに完成したサンプルを初めて見せてもらった時、爆笑した。ナダルのイッチャッテルゥ!がリフレインした。

眼鏡の要であるブリッジ部分を空洞にすることで、左右のフレームをひとつなぎにする。全体的に曲線を強調したラウンドタイプのフレーム。漫画とかのセリフで使うモコモコのフキダシみたいな感じ。
今の時代にマスク、と言う時、ググる時でもいいけど、おそらく出てくるのは仮面ではなく口鼻を覆う、主に白いアレだろう。結局あのマスクも、今となっては仮面みたいな役割だと思うんだよなあ。

ある人にとっては変身願望を叶えてくれるもの。ある人にとっては自身を覆い隠してくれるもの。あるいはその両方。

とにもかくにも、現代に生きる我々が、現代とはどのような時代であるのか、ということを数%でも意識しながら装うことに、楽しみがあり、そこに大喜利的な個性が現れると思っている。ファッションは時代を移す鏡であり、その人自身の外的側面=ペルソナとしてして表れる物だから。

そしてこの眼鏡は、大袈裟かもしれないけれど、僕が思う現代的かつ大衆的な仮面としての眼鏡に仕上がったと思う。
書きたいことが多すぎてまとまらない。すみません。

今ensouとかボナーみたいにシャツを着たい気分の人はカラーレンズとか、キコとかサルバムとかの雰囲気でパーカーとかでゴーグルっぽく合わせたい人はクリアレンズが外しになりやすくておすすめ。ミラーレンズも未来的で面白いと思います。
明日から、19日ごろまでオーダーを受け付けます。価格は¥49,000+tax。納期は2ヶ月目安。フレームは茶ベッコウ、黒削り出し、黒ツヤの3種類。今回はレンズカラーも色々カスタムできます。とはいえ、おすすめの中から選んでもらう方がいいかとは思います。

セルフでレンズを取り替えられる仕様なので、オプションで追加のレンズ欲しい方は言ってください。僕はクリアとミラーレンズにしようかなと思ってます。

色々考えて作りました。是非とも変身して、色々感じてもらえると嬉しいです。

イタイタイコウ“Persona” Pre-Order Exhibition at Sal

日時:
2023/ 6/10(土) - 6/19(月)
12:00 - 20:00

*6/10(土)、6/11(日)は、めがね舎ストライクよりフィッターの方に在店いただきます。また、BARストライクよりバーテンダーをお招きし、記念して製作していただいた、オリジナルカクテルの提供もございます。

場所:
Sal
650-0001
神戸市中央区2-4-10

概要:
この度Mukta / Salでは、神戸を拠点にビスポーク・アイウェアを製作するめがね舎ストライクとの協業による、新作のオリジナルフレームを発表いたします。

50年代〜60年代に生産されたフレンチフレームをベースに現代的に再解釈したモデルとなります。

期間中は、オリジナルフレームのオーダーと、レンズカラーのカスタマイズが可能です。

“Persona”
本来の視力矯正用具としての役割に拘らない
抑圧からの解放をもたらす "めがねのような仮面" 

“Lucas 2”
イナタさと官能的な曲線美の融合
新しいクラシックスタイルの提案。

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