僕とDADA
お久しぶりです。
今日はくだらない余談は無しに早速本題へ。
先日7日に発表された
CHRISTIAN DADAのブランド休止。
→WWD,Fashionsnap.com
全盛期のLadyGagaの世界ツアー衣装を手掛け
ヘビーメタルバンドKISSとのコラボレーションを果たす。
皆様の記憶に新しいものでいうと
映画『東京喰種 トーキョーグール』の
マスクをはじめとした衣装を製作。
オニツカタイガーとのコラボレーションアイテムは
瞬く間に完売するなど、今や無視する事ができない
世界屈指のコレクションブランドとなったDADA.
そんな最前線を走り続けるDADAの休止発表。
目まぐるしく頭の中を回る様々な感情の消化に
3日経った今尚エネルギーを使っています。
僕がDADAと出会ったのは13AW.
かれこれ7年ほど前に遡ります。
当時大学一回生だった僕が足繁く通っていたMuktaで
"それ"と出会いました。(元々お客さんでした)
13AW Collection
一着の服に2万円以上出したことも無かった僕の目に
飛び込んできたうん十万の数字。
今でもあの衝撃は忘れられません。
どうしたらこれを手に入れられるか…
そんな思考を押しのけて
「遊びたい」の気持ちが勝ってしまった。
今思えばその程度のレベルだったんだと
笑って話せるんですが、
自分の価値観を崩すきっかけは
間違いなくそこに在りました。
そして、その気持ちをバネに翌年14SSで
とうとう初の一着を手にします。
14SS Collection
忘れもしない50400円。まだ税率も5%時代。
この50400円が自分にとって20万にも30万にも感じて
手に汗握ってMuktaまでの道のりを歩いたのは
今後の人生で味わえないかもしれない感覚。
嬉しかったんです。その日世界中の誰よりも。
これを機にDADAを貪るように購入スタート。
当時モデル業で食べていきたいと夢見ていた僕は
東京にも度々出向き、
「何かないかな」と表参道を無駄に往復したり、
カメラマンぽい人の近くで立ち止まってみたり笑
寒い。笑
関西ではバリバリ仕事をもらっていたのに
東京ではすぐに大きな壁を感じて
もがいてみるものの撃沈。
所謂、"井の中の蛙"状態でした。
そこからボチボチモデルをこなしつつも
何かが違う気がして、、、そんなある日
接客はいつもrobinさんでしたがお休みで、
店頭には宮崎さんが。
緊張したな~。怖かったな~。笑
僕のくだらない話を散々聞いてくれた後に一言
「したいことは見えてるんじゃない?」と。
その一言でハッとした僕は
結局モデル業をはじめたキッカケも
交友関係が変わったキッカケも
すべては服スタートだと気づいて
帰宅後、履歴書をかいて、ポートフォリオを作って、
次の日の夜行バスに飛び乗りました。
翌朝、
当時は原宿の地下に店舗を構えていた本店へ。
飛び込みで「働きたい!」とアタック。
当然の如く断られましたが、
めげずにその後も3度トライするも撃沈。
帰り道の絶望感、それはそれで良い思い出。
モデル、そして働きたいブランドも無理だった。
そんな消沈のタイミングで声をかけてくれたのが
robinさん、宮崎さんだったんです。
結果的にCHRISTIAN DADAとは取引先に。
その後、初展示会でズーさんと対面。
これまた言葉にできない嬉しさ。
僕の人生史上最高額の買い物も
DADAのムートンジャケット。
16FW Collection / B3 Mouton Jacket
話そうと思えば
延々と語れてしまうので私的な話はここらへんで。
僕はDADAに特別な思い入れがありますが
服好きであれば、そんなブランドが一つはあるはず。
結局何が言いたかったのか。それは
自分の価値観や考えを打ち崩してくれる"服"が
必ず存在するんです。そう、必ず。
少なからず当店のお客様はそうであると思っています。
そんなものに出会えていない!そういう方は
是非一度お話させていただきたい。
Mukta,Salでは、何よりも面と向かって話をする大切さを
重んじています。
face to faceでなければ伝わらない事が沢山ある。
SNSではダメなんです。
あなたにとっての特別な何かを探し続けてください。
ラストコレクションとなる19AWアイテムが
店頭に僅かではありますがご用意がございます。
Check the our online store.
https://mukta.jp/collections/christian-dada
「ダダという船での航海は終わった」
designer森川マサノリが見ている未来を
僕は楽しみにしています。
chaki
ズーさんお疲れさまでした。
トップ画像 : WWDより引用