Diary 223 - ドレスでモード
Diary 223 - ドレスでモード

モード。週に1回は確実に発している言葉。衣服と身体の間にある空間を操ること、身体から離れるということをモードと呼んだりする。
ドレス。僕は、よくドレスという言葉を使う。ドレスウェアを取り扱うお店で働いていたこともあるのだけれど、子供の頃からスーツに憧れがあったこともあり、揃いのスーツに身を包んだロックスターに陶酔していた。ドレスという言葉が好きだ。



モードとドレス。どのような共通点があるのだろう。
モード、身体から離れるということは、すなわち人らしい形状から離れるということ。
ドレス、すなわちフォーマルな装いにおいては、スーツには原則ロングホーズを履くみたいな、座ったときや歩くときにできるだけ素肌を隠すことがマナーとして残っている。肌の露出が少なければ少ないほど、フォーマルとされているのだ。そういう意味でドレスは、人としての質感を消すという点でモードであると思う。
肌を見せないという、人であり人ならざるみたいな感覚、そこに禁欲的で自制的ともいえるドレスとモードの共通項を見出せる。





僕がOmar Afridiから感じているのは、クラシックでありモード。伝統を感じさせる洋服でありながら、全く新しい洋服。そんな魅力を存分に体験することが出来るのが、このレザーグローブ。現代においてのグローブは、もちろん防寒という意味合いもあるが、ほとんど装飾のために着ける。それは着飾りながら、肌を隠すという、ドレスでモードなレザーグローブ。
Omar AfridiのCurved Gloves。裏地がカシミアのレザーグローブ。コレクションでも多用されていた、ブランドの定番アイテム。Mukta / Salでは、パキッとしたレッド、格式高いロイヤルブルー、くすんだブラックの3色のスエードレザーを用いた別注仕様にしてもらった。
もちろん表革の男らしさも好きなのだけれど、スエードのマットさには奥ゆかしいドレスさを感じる。控えめだけど威厳があるみたいな。
赤には情熱を感じ、青には知性を感じ、黒には自信を感じる。それぞれの色から受ける印象を自分に少し付与されるような感覚。元気を出したい人は赤、知的に見られたい人は青、大人になりたい人は黒、みたいに、おまじないみたいに色選びをするのも楽しい。

スケーター同士が靴を交換して履いた、Vansのネガティブ履きみたいに、赤と青。スケートしない人も、グローブの交換は楽しめる。
実はブラックのレザーグローブの裏地は赤。自信と情熱。ちなみにレッドとブルーの裏地はライトグレー。

青と黒。とってもクール。遊びのある大人を目指す人はこちらをお勧めします。
ファッションに魅了された僕たちにとって、モードは日常を豊かにしてくれるエッセンスであり、日常に非日常を与えてくれるスパイス。
このレザーグローブは、肌寒い晩秋から初冬へと移り変わる、これからの季節の日常に欠かせない、モードを加えてくれるアイテム。
クラシックなコートやテーラードジャケット、男らしいレザーブルゾン、はたまたほっこりしたカシミアニットまで。様々な洋服に、モードをもたらすレザーグローブ。是非店頭合わせてみてください。


Omar Afridi / Curved Glove - Red , Royal ,Black
サイズ展開は7 , 7.5。サイズはインチ表記で、7 = 約17.5cm、7.5 = 18.75cm。親指を除いた利き手の最も幅広い部分に、巻き尺を巻いてみてください。その長さに近いサイズを選んでもらうのがオススメです。
ヨシダユウキ
赤のみナッパレザーも入荷しています。赤が好きなので。
