Hard Core Craft Team 〜19AW Buying Review "blackmeans"〜

かのジョン・ライドンが"パンク"とは自分自身であり続けるという態度のことであり、ファッションではないと述べていたように、令和を迎えた現在、例えば鋲ジャンにボロボロのTeeとジーンズに身を包んでいる彼(彼女)は少なくともパンクスではないのは明らかだろう。
ただ、当時のジョン・ライドンのファッションは間違いなく"パンク"であっただろうし、現代においても"パンク"ファッションは存在するとは思う。その形が多様化しただけで。
Mukta/Salのセレクトでも各時代においての、ある意味では"パンク"ファッションを提案できたら、そう思います。
それは、トレンドに同調するわけでも、意識的に距離を置くこともせず、ただ僕たちが伝えたいと思うブランド、デザイナー方と共に歩んでいくことをベースにしたセレクト、それがMukta/Salとして取る態度です。


(via HYPEBEAST https://hypebeast.com/jp/2019/9/blackmeans-yujiro-komatsu-digital-cover)

とは言え、当店でも初期からお取り扱いさせていただいているこのblackmeansというブランドは、いわゆるパンクやハードコアの職人のイメージが先行するブランドだろう。

それは決して間違いではなく、海外国内問わず多くの有力ブランドがラブコールを送るのも、世界でも稀に見るblackmeans創立者である小松氏率いるチームに宿る反骨精神と日本古来の卓越したクラフトマンシップを求めた結果だろうから。


blackmeans  × Alyx 19AW Collection

blackmeans × LANDLORD 19SS Collection

blackmeans × verdy "verdy Harajuku Day"

しかし何よりも多くの人々がblackmeansを見逃せない一番の理由は、そうやって彼らが職人としても、ファッションブランドとして世界でも唯一無二の"パンク精神"を持ちながら、レザーを介して、クラシックでいながら「斬新」なモノ作りにチャレンジし続ける姿勢なのだと思う。

今年4月には8周年を記念して、その姿勢を重んじた別注アイテムも製作していただいたのも記憶に新しい。

blackmeans × Mukta "Dougi Riders Jacket" 

イントロもそこまでに。19AWシーズンは、ヘビー級を詰め込みました。
しかも当店の他の多くのブランドと違い、今の時期のデリバリーですから、さながら焼肉と寿司の〆にラーメン二郎といった塩梅か。



Studium Jacket from blackmeans, Jeans & Shoes from BlackEyePatch


Flare Leather Pants from blackmeans (Mukta Exclusive 3 of 3), Wool Blouson from BlackEyePatch

スタジャンはblackmeansを象徴するかのようなワッペンの数々に、見逃せないのは無骨なワッペンやバイカー要素を感じさせる肘の切り返しと袖口のジップデザインとは裏腹にモディファイされたシルエット。

レザーフレアパンツはレディースサイズで展開されていたものをメンズパターンで一から引いていただき、Muktaのために製作していただきました。
これは限定3着。あ、あと2着かも。

男臭くて無骨なイメージが先行しますが、丁寧なパターンやステッチワークも意外と気付かれていない魅力かもしれない。


blackmeans Curving Knuckle Lighter Case(NTR)

ほぼ芸術作品のこちらは繊細な心をお持ちのあなたがどうぞ。黒もあります。
繊細でない方は定番のこちらをどうぞ

このブランドはsulvamやKOZABUROはもちろん、当店のすべてのブランドに親和性がある、と僕は思う。

それは、Mukta,Salがはみ出しものの集まりだからなのかな。

イタイタイコウ

blackmeans 19AW Collection

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