3 (BIBLIOTHERK)
いつもあるブランドや洋服を仕入れる時、3回見る、ということを大事にしている。展示会で3シーズン見たり、他のお店で見たり、誰かが着ているのを見たり。異なる角度で3回見て良いな、と思ったら取引を始めるようにしている。だから、通常の買い付けより遠回りなのかもしれないけれど、そうした方が色んな解釈の引き出しがある状態でその洋服を扱うことができるし、何よりブレない芯のある提案ができる。
今回で3回目の開催となるBIBLIOTHERKの展示会。僕自身も3シーズンに渡ってコレクションを見せてもらったことをよく覚えている。初めはよくわからないレザーのベストみたいなもの、手作りのジュエリー、やけにキレキレなルックブック、距離が近くて声が小さいデザイナー。シーズンを重ねるごとに、これがビブリオテークであり、デザイナー・畑くんの洋服における言語なんだ、ということが徐々に分かっていく。初見でモヤがかかっていた部分に見た時間や着た時間と共にピントが合っていく。
僕は同世代のデザイナーとして、共感できる部分がたくさんある。数年後、2020年代を振り返った時に、確実に時代を代表するブランドの3本の指に入ると思っている。大袈裟かもしれないけれど、そのくらい時代の空気感を反映しているような気がする。
個人的にお薦めしたいのはオイルド加工を施したシルクのシリーズ。特にフランス軍のF2ジャケットをモチーフにしたカバーオールは、とても今のビブリオテークらしいなと思った。
BIBLIOTHERK EXHIBITION
10.3(Fri) - 10.6(Mon) at Mukta
ビブリオテークの新しいコレクションの展示会を行います。期間中はサンプルをご覧いただき、受注予約が可能です。
*遠方の方はお問い合わせください。
info@mukta.jp
078-291-5045
期間中は畑くんも在店しております。アポ不要ですので、ご都合が合いましたらお気軽にお越しください。
イタイ
P.S.
10月のプレイリストを更新しました。仕事の、学校の行き帰りの電車で、朝目覚めて準備している間、作業中、お酒を飲んだ気持ちのいい夜に。