Diary 168 - 飯炊き3年 握り8年

Diary 168 - 飯炊き3年 握り8年
イタイさんが「ガブちゃんの洋服はお寿司みたいだよね」って、よく言ってる。ガブちゃんの洋服、すなわち、Gabriela Coll Garmentsの洋服は、ネタ(=生地)の良さを活かして、シャリが立っているような凛とした表情(=シルエット)をしているからだろうか。そうすると、素材の味を活かしたミニマルな服作りをするガブリエラさんは、寿司職人みたいな人なのかなと思ってしまう。ガブリエラさんにお会いしたら、ごちそうさまでしたって伝えたい。意味わかんないって感じだけど、そんなことを伝えたくなるくらいに素敵な洋服。

本日のネタは2種類。一品目は毛並みが美しく、活きのいいコーデュロイ Like a 鰹。RRLなんかで使われてそうな見た目の超太畝お上品コーデュロイ を、ラフなシャツ型に載せる。シャツとしても羽織としても使いたい、直線的なボックスシルエット。サイズは4と5。バサっと羽織れる大きめサイズでオーダーしました。
二品目は脂の乗ったツヤツヤのイタリア産のメリノウール生地 from Loro Piana社。カシミアかと見間違うような艶やかなウール、Like a 中トロ、は、柔らかくトロっと落ち感があり、上品さと色気たっぷり。Rain Systemと呼ばれるこの生地のシリーズは、Loro Piana社独自の技法で、メリノウールの美しい艶や風合いを損なうことなく、まさかの撥水加工を施しているトンデモ生地。
Gabriela Coll Garments / No.197 Heavy Wool Shirt , Corduroy Shirt - Black , Brown

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襟、カフス、裾はカットオフになっており、ヨークのないミニマルな構造。完成度の高い一貫の寿司のように、Gabriela Coll Garmentsのこの定番シャツは、
生地の良さを最大限に引き出された上で、一瞬のうちに味わわないといけないかのような、刹那的な美学を感じる。



少し気温が落ち着いてきたお盆の折り返し。暑さが和らいだ途端に、たくさん洋服を着込む自分の姿を想像してニヤついてしまう。

ヨシダユウキ

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