Diary 024 黒革のすゝめ

Diary 024 黒革のすゝめ

「学問のすゝめ」、「こゝろ」などに使われるうねった一字、踊り字というものらしい。

学んだような無いような曖昧な記憶でしかなく、恐らく知らなくても読めるし困ることはないだろうが、知らずに使うことはできず改めて調べてみるとそうだった。

ちなみに「々」は、同の字点もしくは「ノ」と「マ」が重なって見えることから「ノマ点」と言うそうな。

そんなうんちくをひけらかしたい訳ではなく、ブログは割とタイトルから考えることが多いので気になったというお話からさて題名の通り、今日は革について。

パーソナルオーダーもしていたこのパンツを最近特に愛用している。 

sulvam - Scars Horse Leather Pants BLK×BLK

レザーパンツというものをまだまだ履いたことがない人が多いはず。
でも一本ぐらい持っておきたいって人も多いはず。

革ものが好きな僕にとっては、育てる点においてはデニムパンツのように軽快でありながら、戦闘服のように身が引き締まるものでもあったりする。

履ける季節が短いとか蒸れやすいだとか、決して便利なものではないが、それ以上の魅力が確かにそこにあるのだ。

馬革をベースに裏地とのたたき、計算されたステッチワークはsulvam流。力強さとしなやかさを備えたそれは、敢えて成熟した馬の革を使用しているという。

革物となると、本来傷や血管の痕が出にくい生後若いものを使用することが多いある種業界の常識的なところ、またサスティナビリティへの配慮に対するsulvam藤田氏のメッセージと僕は受け取っている。

その細かな傷は決して欠陥などではなく、その馬自身が生きていた証。
僕はそこにロマンを感じずにはいられない。

力強いレザーパンツにはレイヤーがちょうどいい。
先日紹介したばかりのAHDMのコットンブルゾンに、同素材でも表情の異なる刺子のKOZABUROのオリエンタルコート

オールブラックでも素材で見せるコントラストは意識したい。

この馬革、馴染みが非常に早いので最初はタイトに感じるくらいのサイズで選ぶのがいい。
僕でSサイズ。Mはあと一本だけかな。

今季のSoloistの5fingerシューズはレザー仕様。全体のシルエットが自分的には懐かしさが先行するので足元には曲者を革の延長線として挿し込んだ。

少しテッキーな要素を足してより素材のレイヤーにメリハリを出すのもおすすめ。

後姿が少しウホッてしまった。

続いての革は冬アウターの王様的一着。

sulvam - Real Mouton Jacket BLK

ムートンも今では高クオリティかつ安価なフェイクが多く出回り、ムートン=レザーという認識自体曖昧になってきているかのようにも思う。

だが本物に勝る偽物は無し。
皆様にはぜひ本物を知っていただきたい。

非常に肉厚なシープの毛皮をブルゾン型ではなくテーラーとして仕上げたのもsulvamだからこそと言えるだろう。

フロントはノーカラーに、袖はシルバーボタンでの切羽、パッチワークの流し方など、素材の強さに託けない理に適ったデザインであることが着てみると本当によく分かる。

その強さにも合わせる服の肩の力を抜いてみるのが今のうち流だったり。

ensou.のオンブレRANRAのリップストップでリアルな日常を。
ジャケットに対し薄手に見えるこのスタイルでも十分越冬できるほどかなり暖かい。

フレッシュなOmarのモヘアを合わせて、寝起きにもサッと着て外に出たくなるような快適さ。

決して安くはないですが、今の時期だからこそ悩める一着だったりするのかも。
ぜひ本物の革を皆さんにも体感していただきたい。

Check suvalm's Leather Wear
https://mukta.jp/collections/sulvam

ROBIN

冒頭の踊り字について、
本来縦書きで使用するものと文末にて判明。。。

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