Diary 030 - 殻破り

Diary 030 - 殻破り
最近、卵焼き用のフライパンを買った。あの四角いやつ。どうしてもアレがよかったし、出汁巻き大好き・出汁マカーの僕としては、なんとか自力で美味しい出汁巻きを作りたかったんだ。卵を金属のボウルのフチで優しく叩く。コン、コン、とノックのように乾いた音が心地よい。卵の殻が入らないように丁寧に数個割り、ダマがなくなるまでしっかりと、とく。そして、一番出汁を最高の塩梅で注いだ後は出汁の美味しさを邪魔しないようにミニマルに調味する。卵に対する出汁、味醂、醤油、砂糖、etc...の割合は未だ定まらない。試行錯誤する中で、理想の配分を見つけたい。その行く末には、最高の出汁巻きが待っている。
Mukta史上、最もダウンらしいダウンが入荷した。めちゃくちゃ軽くて暖かい。暖かいのは知っていたけれど、グッと冷え込んだ今になって着てみると、一層その良さがわかる。細かいスペックを比較できるほどの知識は無いけれど、ごわつかない軽量・薄手のリップストップナイロンにダックダウンを中綿に使用したこのジャケットは、都市において必要十分なスペックであることははっきりと分かる。インナーにもアウターにもイケるサイズだと思うので、ブランドのアイコンである、ゴーグルデザインのギア感で遊べて楽しいその日に合わせて楽しんでほしい。

with sulvam / PLAID OVER COAT
with KOZABURO / ORIENTAL WORK COAT

C.P.COMPANYは常に革新を続けている。Massimo Ostiがディレクターの座を退いた今でも、現デザイナーのPaul Harvey氏がブランドの精神的な遺産、DNAを受け継ぎながら現代へ、未来へフィットするように前を進み続けている。卵から雛が孵るように、自らで自らの殻を破っている。時には誰かにヒビを入れてもらえれば殻を破りやすくなるかもしれない。殻は自身を守る暗闇のシェルターになりうる一方で、篭り続けた先に明るい未来はない。少しの恐れをグッと噛み締めながら、外敵や外気に身を晒すド・M根性を持ちたいものだ。

殻を破ったあと、少なくともこのダウンジャケットは身体と心の両方を守ってくれる服だと思う。

イタイタイコウ
DD Shell 021/2シリーズは、前シーズンの製品と同様の構造を採用しながら、従来の10デニールのクリスタルシーレに代わるものとして、不透明な7デニールのナイロンアウターシェルを使用しています。コーティングを施していない上質なナイロンとダイレクトダウンインジェクション製法を組み合わせることで、よりソフトな着心地が実現し、ダウン製品を着用し続けたいと思わせる素材に仕上がっています。新しい7デニールのナイロンは、従来の10デニールのシーレに比べて透明度がやや低いため、より繊細で調和のとれた明暗のコントラストが生み出されます。

C.P. COMPANY / DD SHELL GOGGLE DOWN JACKET
https://mukta.jp/collections/c-p-company/products/13cmow168a-006099a-ivy-green

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