Diary 062 - 問題解決型

Diary 062 - 問題解決型
デジ霜のウールスウェット、カシミアのスカーフ、ゴダールのドレスネルシャツ

皆様こんにちは。暇だとこんなにもラフにブログ書けるんだ、と自分でも驚いてます。9月〜11月は自分でもびっくりするくらい忙しかったのですが、12月に入ってから自分でもびっくりするくらい暇です。お店も平日はゆっくりしてます。もしかすると僕は暇じゃないのかもしれず、自分のせいで迷惑をかけている人がいて、このブログを見たら怒られるのかもしれませんが、今のところまだ怒られていないので自分の中では暇と認定しておきます。

店頭もりきとロビンさんがたくさん真剣に接客してくれるので、最近は自分の出る幕がなくなってきました。茶々を入れることしかできません。頼まれればコーヒーも淹れます。とはいえ、お店の洋服や小物に対して自分の考えを発信することはすごく大切な気がするので、せめてもの償いで、ブログ書いてます。

お店に置いてあるものは、基本的に自分やお店のみんなが買いたいと思ったものであり、いわば自分たちのクローゼットみたいなものなので、少しでも丁寧にゆっくりと見てもらえて、SNSやWEB上の写真では気づかないところや、見てくれた人それぞれの感性で一つ一つの洋服の魅力を解釈してもらえたら何より嬉しいな、と最近は思ってます。



お店を運営している以上、今自分が欲しいものってなんだろうっていうことをよく考えます。自分が何が欲しいかわからないときは、素直に僕たちに委ねてみてください。

皆さんが普段会社や学校、バイトに行っている間、僕たちはずっと自分たちが何が欲しいかを考えています。いわば、自分たちが欲しいものを考えるプロです。自分たちが欲しいもの=皆さんが欲しいものでは必ずしもないと思いますが、ある程度同じ環境、同じ時代背景で生きていると思うので、多かれ少なかれ自分たちが欲しいものは他の人もきっと欲しいと思ってくれるだろうという自負があります。

だからMukta / Salは、100人中100人が良いと思うお店でも、100人中1人が良いと思えばいいお店でもなく、100人中15人くらいに、何かちょっと捻くれたもの、何かちょっと意識の高いもの、何かちょっと新しいものを提供できるお店だと思っています。

最近、比較的楽しいお店である気がします。
変な色のウールコート、デジ霜のウールスウェット、撥水シルクの高級イージーパンツは適当に

それで、自分が最近どんなもの欲しいかなって、極端にいうと3パターンしかなくて。

①問題解決型 - ある問題を解決してくれるもの
②浪漫型 - ワクワクさせてくれるもの
③冗談型 - ネタになるもの

それぞれ簡単に言うと、①はいわゆる日常的なもので、寒いからフリース買おうとかニット買おうとか、お腹空いたからご飯食べようとか、あるブランドについて知りたいからA MAGAZINE買おうとかなんかそういう感じ。

②は、比較的非日常なもので、脳みそを触られる感じというのか、ワクワクしたりやっぱり惹かれちゃうよなあってもの。

③は日常を拡張するもの、と思っていて、なんか自分の感性ではよくわからないけれど、なんか面白そうとか、自分の外側にあるもの。

それぞれ重心が異なるときはあるけれど、その①、②、③の3つのモノ・コトが混ざり合って自分の豊かな生活が支えられていると思う。

今お店をパッと見渡すと、割合でいうと①35% ②50% ③15%みたいな感じでしょうか。アホなんで浪漫追求しがちですね。でも重心の問題で、自分は全部好きです。

前置き長くなりましたが、今日は①をご紹介。②、③はお店での体験込みだと思うので。
KAIKO - PRESHRUNK WOOL JERSEY Crewneck ¥33,000-, Hoody ¥39,600-

これはMukta / Salクローゼットの中でも完全に私物枠というか(前にBiscuitheadのバックパック入荷してましたがそんな感じ)、自分が欲しくて在庫聞いたところ、お店にも置いていいよってことで先週くらいからしれっと置かせてもらってます。

KAIKOは代官山に拠点を置くO(オー)というショップの代表、Mr.スウェットマンの吉田さんのレーベルですね。ぶっちゃけ前までは舐めてたというかいわゆるオリジナルっしょ?みたいな感じで思ってたんですが、色々着させてもらったり見せてもらったりしてると謎のこだわりMAXで、こういうのあったらいいなという問題解決と現代に必要な洋服は?みたいな課題解決をベースにいろんなワードローブを展開しているのに結構食らいました。

自分が別注や何かしらのアイテム案を組む時、その時の気分と時代背景を非常に重んじるのですが、このスウェットはKAIKOのアイテムの中でも特にその時代背景を感じたというか、何十年後かに振り返った時に、このスウェットを見るだけでこういう時代背景だったのかな〜とか、こういう人が着てたのかな〜って想像できる要素が詰まっていて、なおかつそれがこの一見無表情なスウェットで感じられるっていうのが最高だなって思います。
僕、裏起毛のスウェット嫌いなんですけど、これは洗っても硬くならないのでめっちゃいいと思います。僕はニットもスウェットも大好きですが、ニットの代替案を目的としてるのも共感できます。表がウール、裏がコットンらしい。天然素材のいいとこ取り
サイズは2,3の展開、色はデジタル霜降り(と勝手に呼んでいる)のグレーと、静かな黒があります。各色フーディとクルーネックがあり、フーディの方はコンシールファスナー付きのフロントポケットがあります。
ボナーのゆったりしたラガーシャツのインナーに。腰にはアホみたいなカシミア紐3連発。

ドリスのめっちゃロマンコートと可愛いスカート。カシミアのスカーフ、デジ霜スウェット、ウールのフリース。色んなニュアンスのグレーばっか着てる



あんまし数ないので気になる方はご連絡くださいませ。

去年の昨日も浪漫がどうとか言ってました。年末になるとエモくなってる痛いやつです。

イタイタイコウ


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