良い風だろうと悪い風だろうと、風は風。

MANHOLE開店以降、何故かたまに顔を出してくれるsummer of love/blue roomの角谷君。
いつだったか「デニムブランドで企画をやっていた友人とブランド始めるんです。見て欲しいな、と思っています」と、声をかけてくれました。それが、Laid.B
いや、もちろんそれだけじゃないんだけど、僕からものすごく簡単に伝えると、それがLaid.B

そんなLaid.Bとパンツを作りました。彼らが作っていた“Oka surfer hoodie”のポリエステルメッシュ生地を使ったパンツです。

「そういえば、今年は涼しいパンツ作ってないな」と考えていたところ、Laid.Bの展示会でちょうど”Oka surfer hoodie”が並んでいたので「これでパンツ作りましょ~」と、声をかけました。
「形はどんなのがいいですか?」と、聞かれたので、スウェットパンツかな~なんて思いながら隣にいたMANHOLEスタッフの山崎君に「どんなのがいい?」と、聞いたところ「スウェットパンツみたいな形がいいですね」と答えていました。
「スウェットパンツですね。バランスはおまかせでいいですか?」と、聞かれたので「おまかせで!」と、答えました。「そういえば、神戸のMuktaさんもこのメッシュ生地でパンツを作りたい、とおっしゃっていたので、Muktaさんにもお声がけしていいですか?」と、聞かれたので「Muktaさん、知っているけど行ったことはないので知らないです。ただ、イタイさんって方が一回遊びにきてくれましたね。先方さえ問題なければ是非一緒に」と、答えました。
で、回答を待つこと数日後。神戸のMuktaのイタイさんから「ご一緒しましょう。発売時、Blogの交換をする、というのはいかがですか?」という内容の提案があったので「いいですよ~」と、答えました。で、納品を待つこと数ヶ月、Laid.Bの角谷君が手持ちで持ってきてくれました。
商品名にはOka surfer pantsと書いてありました。

さて、打ち出しの準備でもするか、と思い、MANHOLEスタッフの中台と悠人に「中台、写真撮ってきてよ。悠人は動画撮ってきて」と、渡した時に聞かれました。「このパンツってどういうパンツなの?」「Oka surfer hoodieに使われていたメッシュ生地が気に入ったから、それでパンツを作ってもらうことになったけど、形もディテールもLaid.Bチームに任せた。から、受け取った後はこっちで勝手にやればいいと思う」

数日後、打ち出し用の写真が完成。我ながら、いや、僕は全然撮影に参加していないので我ながらではありませんね。手前味噌ですが、というのが正しいのでしょうか。手前味噌の手前も自分のことか。はい、中台と悠人、そしてカメラマンのリュウノスケくんが撮ってきてくれた写真がとてもかっこよくて満足。
気持ちの良い場所で吹く風も、都会のビルとビルの間に吹く風も、同じ風。

ここからは僕の仕事ですね。Muktaさんと交換用のBlogを書きます。交換用のBlogって何書けばいいんだろ。そもそもBlog自体MANHOLEを始めてからずっと続けてきたことですが、最近Blogを書く、という作業が自分にとって非常に難しい行為になっていて「発売時、Blogの交換をする、というのはいかがですか?」と、イタイさんから提案があった際も「やれるかな。。。」なんて不安でした。でも、これで「出来ないです」っていうのも男らしくないので「いいですよ~」と言った自分を30秒くらい恨みました。いや、その話があった時は「面白そうだな」って思ったんですよ。締め切りが近くなればなるほどやる気がなくなる自分に対してここ30年くらいずっと嫌気がさしています。


さて、なんか洋服の商品紹介って主観で書いているつもりでも結果的に客観的な主観、というか見られることを意識した内容、というか嘘じゃないけど綺麗事みたいになっていてしんどいな~、とか、かといって主観で書きすぎるのもなんかな。とか、そういう悩みって定期的に訪れるんですが、今はまさにそんな感じです。だから、最近は出来るだけ簡潔に素直に見たまんま着たまんま感じたまんまの事実だけを書く、という風にしているんですが、それはそれで書いていてつまんないんですよね。責任感のある悠人の無責任さに甘えるのが一番良いんだけどいや~どうしよっかな、と難しい顔をしながら考えていたら、中台から「何考えてんの?」と聞かれました。「いや、交換用のBlog、どうしよっかな~って考えてる」と答えたところ、「Blogの交換?何それ。なんか意味あんの?やめれば?」と、言われました。いやー、中台さ、ちゃんと企画の時に伝えていたし、なんだったらLaid.Bの角谷君と松下君とMuktaのイタイさんがわざわざこの前お店に来てくれて一緒にご飯食べた時もちゃんとその話したじゃ~ん。とか、そこはせめて「そうか、大変だな。頑張ってな」とか「わかんないけど、こんなんがいいんじゃない?」とか、なんか他の言葉ないのかよ。と、ムッとしながらもハッと気付きました。そうか、意味なんてねえわ。いや、中台は本気で「意味ない」って思いながら「意味ない」って言っているんですが、彼の言葉をそのまま受け取っても傷付くだけなので意味ないの意味ないを脳内変換。いや、意味ないは意味ないにしかならない!傷つくのも癪なので開き直ります!やるって言ったのは自分だしな。そもそも常に自分に都合の良い言葉を他人が投げかけてくれるわけがないんだよなあ。
良い風だろうと悪い風だろうと、風は風。

申し遅れました、MANHOLEの河上です。
現在、521日午前2時。こういう考え込んだ時は大体深夜の勢いで書いた方がいいんだよな。

で朝見返して問題なかったらオッケー。何がオッケーなのかはわからないけど、自分的にオッケー。
自分的にオッケー。辛い時、楽しい時、悩んだ時、悩んでない時、どんな時も大体それで乗り越えてきました。
というわけで、ここまでも意味のない内容、ここからも意味のない内容で気軽に行きます。

良い風だろうと悪い風だろうと、風は風。風が吹くと少なくとも、何かは吹っ飛びます。
ここで大切なのは、その風を防いでばかりでは何も変わらないということ。たまには受け入れてみるということ。目に詰まった埃や内側に抱えた悩みや止まった空気でこもってしまった綺麗事も、風に吹き飛ばしてもらいましょう。

 Laid.B”Oka surfer pants”は風を感じられるパンツ。
立体感のあるメッシュ生地。軽い、洗える、すぐ乾く。かと言って、形がいかにも「風を感じられる」爽やか感に溢れていないのがこのパンツの良いところなのではないでしょうか。

近くから見ると涼しい理由がわかるけど、遠目から見るとそんなでもない。
このパンツの本当の良さがわかるのは、穿いている本人だけ。自分が良かったらオッケー。

“Laid.B” -Oka surfer pants –

Color:BLACK/BEIGE/ORANGE Size:ONE
42,900-(tax included)

僕はLaid.Bのことも知らないし、Laid.Bの二人のことも知らないし、Summer of love/blue roomは何回か行ったことあるけど、まだまだどんなお店なのかも知らないし、今回一緒に取り組みをするMuktaさんに関しては働いているイタイさんのことしか知らないし、イタイさんのことも全然知らない。それでも角谷君がお店に遊びにきてくれる時は嬉しいし、イタイさんが大阪のPOP-UPに顔を出してくれた時は嬉しかったなあ。
というわけで、知らないことはこれから知っていけば良い。
知った気になっているよりも知らないことを認めた方が楽しめることはたくさんあります。
そのきっかけとなる今回のOka surfer pantsは自信を持ってお店に並べられる良い内容だと僕は思います。

試しに穿いてみて、自分的にオッケーだったら是非どうぞ。
人に感想を聞いたり、調べてみたり、自分で経験していないことでもなんでもかんでも知った気になることはいくらでも出来ますが、ただ知っていることよりも「やってみて知っていること」を。
そして過去ではなく今どう思うかを、僕らは大切にしたい。
誰かにとって、過去の自分にとってつまらなかったことでも、今の自分にとって楽しいことがたくさんあるという事実を、みなさんはきっと知っているはずです。

 そんなOka surfer pants524日金曜日、神戸のMukta、渋谷と表参道の間のsummer of love/blue room、外苑前のMANHOLEで発売開始。

世の中は楽しそうなことばかり。
全部を全部経験するには時間もお金も体も足りませんが、焦る必要はありません。
一つ一つの風を自分の体で感じながら、のんびり行きましょう。

僕らに新しい空気を吹き込んでくれたLaid.Bチーム、イタイさんをはじめとするMukta/Salチーム、ありがとう。 意味ないことなんてない。

MANHOLE
河上 尚哉

Mukta Side → 偶然と想像

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