Diary 026 品が良い服を着てほしいってコト?!

Diary 026  品がいい服を着てほしいってコト?!

街もイルミネーションで煌びやかになっていくこの時期は活気があって、毎年特別なことがあるわけではないのに少し胸が躍る。街も冬支度をするように、街行く人達の装いも変わっていく。

ここ数年でダウンを着ている人をよく見るようになった。たしかに一着で快適に過ごせる服は魅力的だな、なんて考えながら、人々の装いを観察するわけだが、とりわけ目が留まる装いがある。それは、肌触りの良さそうなニットに、ウールのテーラードジャケットを品の良い感じで着こなす、僕よりだいぶと年配であろう方の装いだ。

機能面でいうと、テーラードジャケットはダウンには敵わないかもしれないが、季節に合わせたジャケットを選ん、その着こなしを考える楽しさに勝る物は無いと思う。旬の食材頂くように、季節に合わせたジャケットを羽織りたい。

DRIES VAN NOTEN - BAYOS 

スコットランドの老舗生地屋、"Lovat Mill"の生地を用いたこのジャケット。袖を通した時に見た目以上の着心地の軽さに驚かされる。軽さのある柔らかい肌触りのウールフランネル、英国らしいグレンチェックで。

少し大きめにとられた肩幅、パッチポケットに、4つボタン仕様は、テーラードジャケットというよりカバーオール。だからこそフォーマルなジャケットと比べて、肩の力を抜いて気負わずに着れるのが良い、毎日だって着たくなる。だけど、その佇まいには品がある。

僕は品の良い服に惹かれているんだろう。

ensou. - Doni's Blazer

先に紹介した、ブリティッシュな香りのするドリスのジャケットに対して、ensouのジャケットはさながらフレンチワーク。洗いをかけた、味のあるオリジナル・オンブレチェックのウール生地は、なんだかアメリカっぽい面構えな気もする。サイジングは中にニットを仕込めるくらいの少し余裕のあるフィット感。僕は襟元のボタンを締めて、スタンドカラーで着るのがお気に入り。

冬の装いに抜け感を。重いと軽いのコントラスト。

ウールのジャケットにはナイロンパンツを合わせて軽さを出すのが今の気分。ジャケットにはスラックスを、なんてセオリーからは外れて、自分の着方を見つけてみてほしい。このジャケットなら、クローゼットに眠っている服とも、もう一度合わせてみたくなるはず。

季節に合わせたテーラードジャケットを着てみて欲しい。

ちぢこまる様な寒い日でも、自分の背筋伸びる品の良い服を、是非お店で着比べてみて。

田中

 

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