Diary 094 ヘルシーサマー

微量なストレスを抱えてしまう梅雨を走り抜けると、いよいよ夏本番。ジメジメとした季節と打って変わり、カラッと肌を刺すような日差しがやってくる。夏は海や川などの自然アクティビティを思う存分楽しめるから大好きな季節。僕が通っていた学校には、真夏に「無人島キャンプ」というプログラムが導入されていた。もちろん電化製品なんかは使えるわけがないので、お茶は熱いし寝るときは蒸し蒸しするテントの中だし、うだるような暑さをいかに快適に楽しめるかということを考え過ごしていた。まぁ、そういう経験があったから毎年来たる夏に耐性がある、ということにしておこう。

ただ、今年はいつもよりも新鮮に過ごせそうな気がする。今まで着てこなかったシャツを着るようになったり、それに応じて着方の幅が広がったり。ざっくり言えば、環境が変わったことで新しい発見が間違いなく増えた。うん、楽しみ楽しみ。なんてことを考えてたら、南国バカンスしたいな〜という浮かれた気持ちになってた。やっぱりふわふわしてる、阿呆ですみません。

RANRAの夏のワードローブ。透け感・トロみのあるタッチが特徴的なモダールを生地に採用。本来上質な肌着などに使用される素材で、このようなフーディーに用いられることは珍しい。

ただ忘れてはいけないのは、RANRAは北欧のアウトドア文化を参考にしたモノづくりが強みであるブランド。彼らからすればこのアイテムはいわばベースレイヤーなのであろう。ベースレイヤーとは、登山時などに一番下に身につける肌着のことだ。ブランドの文脈通りテクニカルに着てもいいし、生地の品の良さにフォーカスしたラグジュアリー思考の着用もいい。

デザイン元はおそらくベースレイヤーのHETTA。トップス1枚で着たときもややゆとりのあるリラックスフィット。本来付属しないポケットが配置されているのも嬉しいポイント。
お気に入りのドリスのカーゴショーツとミリタリーライクなあわせ。これくらいラフな格好にAT KOLLEKTIVEのCARRYALLを持って、沖縄に旅行イキタイナ。
ちょっとテック。ちょっとラグジュアリー。SULVAMの色気シャツと、KIKOのスラックスと合わせることで、両者のテーラリングという概念を崩した〝遊び〟が際立つ。シャツのスリットからインナーのポケットに直接アクセスできるのも相性抜群。シースルーだからシャツの色気はそのままに。

これまで無骨なストリートウェアばかり着ていた自分が、最近は上品に洋服を着てみたり、繊細なバランス感を意識してみたり、ファッションに対しての美意識が芽生え始めた実感がある。シースルーにおいては特にそうで、肌が透けることで感じるセクシーさ、ヘルシーさなど、無骨なストリートウェアでは表現できない中性的な雰囲気を醸し出す。
型違いのLANGURも最高。お好みでどうぞ。

あと大前提めちゃ快適。タンクトップの上から被るだけで通気性と遮光性を兼ね備える、いわば蚊帳のような利便さを感じてもらえるだろう。何と着ようか。そんな贅沢な悩みを頭の中いっぱい妄想し、楽しんでもらえるはずだ。

きっと今年の夏はいつもよりも豊かになる。元気な子供みたいに目一杯満喫したい。


Yuta Hirose
RANDYのショーツFAFのでっかいバッグで旅行気分。南国バイブス
2日目はFAFのヘンリーにC.Pのスイムショーツで海気分。
海で遊んで、日光浴して、飲みに行くところまで想定しちゃってました。浮かれてますね。それくらい夏が楽しみです。
無人島からの景色

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