潤いのあるユーモア

どこかの誰かに、といってもおそらく本の中で、「ユーモアは礼儀だ。」という言葉を聴いた。(見た。)

つまり、人とコミュニケーションを取る上で、ユーモアを持って接することで、より伝わりやすくなる、気持ちが穏やかになる、結果的にそれは相手のためを思ってすることで、人とコミュニケーションを取る際の礼儀である、ということだと思う。

 ユーモアにも種類がある。
人のことを貶すニュアンスが入ったユーモアも確かにある、が多くの場合礼儀という意味では相応しくないだろう。
言ってしまえば、それは下品なユーモア。時と場所を非常に選ぶ。

決してつまらない陳腐なジョークを言ったり、戯けるような剽軽者になるということではなく、相手へのリスペクトが備わった、肩の力を抜いてくれる、ハーブティーのようなユーモア、そういうものだ。

日々を潤すユーモアが足りていない。 

ファッションも一つのコミュニケーション方法であり、意思の伝達手段であるから、到底自己満足とは言えない。
(嘘だと思うなら、世界に自分が一人だけである場合を考えてみたらいい。そしてその後に、一部屋に自分と誰かの二人だけの場合を想定してみよう。どのように意識の変化が訪れるだろうか。)

自分がどのような人間であるか、またそれが相手にどのような印象を与えるか、TPOに適っているか、それらを当然意志した上で洋服を着ることは、意識して悪いことは一つもないと思う。

例えば、ファッション、洋服を会話、言葉に置き換えると分かりやすいだろうか。

外見は一番外側の中身とはよくいったもので、外を見れば自ずからその人の内もわかるという道理は多くの場合当てはまるだろう。
野菜も見た目でその美味しさが見分けられるね。

とにかく、だからファッションにもユーモアが欲しい。
UNDERCOVER: Milling Wool Jacket / ¥75,000+tax
Stefan Cooke: Slashed Knit /¥91,000+tax
Herringbone Zip Trouser/ ¥Special Price
Big Tassel / ¥17,500+tax

Stefan Cookeは僕が好きなブランドの一つだが、それはウィットに富んだユーモアが洋服に詰まっているからだ。
そういう意味ではベクトルは違えど、Undercoverもそうかもしれない。

腰に下げたアホみたいに大きなタッセルは、バッグにつけてもいいし、腰回りにぶら下げてもいい。たぶん、猫と戯れるのにもモッテコイだと思う。

よくお客さんがこれどうやってつけるんですか?なんて質問をしているけれど、それはこのアホみたいに大きなタッセルより間抜けな質問であることを否めない。






何故なら、僕にも分からないからだ。
分からないものは、魅力的だ。

相変わらず、商品紹介は苦手だ。

今週も良い一週間をお過ごしください。

イタイタイコウ

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