Diary 061 - ボナさん

Diary 061 - ボナさん 11月〜12月にもなると、一年のご褒美やクリスマス、年末にかこつけて普段よりハードルが高いお買い物や食事に行くようにしているため、より気持ちが引き締まる。僕の場合、定期的にご褒美として行く神戸の中国料理店で、毎度〇〇さん(シェフ)...!と食後の余韻に浸るのだが、今年は行けるだろうか。

毎シーズン、ボナさん...!と呼びたくなるくらい安心したモダンさとクラシックさとラグジュアリーさを届けてくれるWales Bonner。毎年何某かのメモリアルな日にディナーに行きたくなるレストランと同じ感覚。決してハードルは低くないけれど、低いハードルばかりを越えたってつまんなくないですか。

特に今年は冬も暖かいのか寒いのかよく分からないし、グッと世界を覆っているふわっとしたストリートムードに迎合しきれない自分は、ますます着るシーンや時期を選ぶようになっていくであろうジャケットやコート、シャツにニットなんかを着ることをより貴重に、繊細に味わう楽しみをしみじみと感じているので、彼女のように変わらないエレガントなスタイルとクリエイションを続けているブランドの存在は非常に尊く感じます。尊い。
絨毯みたいなコート。ゴールドと群青色の組み合わせの綾織がなんともエレガント。大きめの襟に重量も相まって、全く持って時代にそぐわなさそうなコートですが、何も服やブランドの事前情報なくとも着た瞬間に電撃走る種類のかっこよさって今の時代めちゃ貴重に感じる。/ Liberty Coat ¥352,000-
メルトンとフランネルの間くらいのオイスター・クリーム色のウールスタジャン。パリの東大、ソルボンヌ大学で1956年に開催された黒人芸術家会議にリスペクトを込めた"Sorbonne 56"のワッペン。フレンチアイビー的にカジュアルに着てもいいし、ロンドンシットな汚れたスウェットパンツと合わせてもいい。これは革靴で。見えてないけどヴィスコースサテンのキルティングライナーが痺れる。/ Varsity Jacket ¥200,200-
インターシャ編みのカレッジセーター。ブランドでは珍しい、ゆったりとしたVネック。着るだけでかっこいいしあったかいです。シャツもいいけど、ヘンリーとか肌見せで着たい。足元はスウェード。/ Motif Jumper ¥133,100-
最近毎日着てるオーガニックコットンのラガーシャツ。ゆったり目のサイジング。同じくダボめのスラックスと合わせても休日のお父さんにならないし、休日のお父さんが着たらカッコ良すぎる。下にシャツ着てコートやジャケットとサンドして、プルオーバーのミッドレイヤーみたいにするのにハマってます。/ Riff Polo ¥73,700-
イギリス人アーティストのLubaina Himidの作品をシルクスカーフに。Like a Hermes. 手縫いの縁かがり。ボナさんをきっかけにブラック・アートやブラック・アートの視点から捉えたや広義的なアジアのアートや文化についても学び始めました。 / "MAN IN A SHIRT" Silk Scarf ¥53,900-


もしかしたら将来的にジャストサイズのテーラードジャケット、重たいコートやウールの厚手のニットは水着くらい着るシーンが狭まるかもしれないけれど、だからこそ味わえるうちに味わいたい。

日本の四季がなくなりつつある中で、旬のものを食すことが少しでも時の移り変わりを感じる手段であるように。

ボナさんは一流の料理人のように、クラシカルな装いの現代にフィットしていない部分を、独自のバランス感覚でモダンな創作として昇華してくれている。


今日は別ベクトルのロンドンのストリートウェアのご紹介でした。


僕もかっこいい洋服と美味しいお酒と楽しい日常のために、12月はいつもより仕事を一生懸命やっているフリをしてみます。



https://mukta.jp/collections/wales-bonner

イタイタイコウ

 

 

昨日VODKAで買ったガブリエラのコート、KAIKOのデジ霜ウールスウェット。RIERのシルクパンツは洗濯機に突っ込んでシワシワにしました。

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