GABRIELA COLL GARMENTS
薄手のコートって年齢を重ねるにつれていいなって思えてきた。単純に着てる人少ないし、羽織るだけでなんかサマになってる気がするし。重たいコートもいいけど疲れるから、薄手のニットやカットソーを何枚か重ねて薄いコートを羽織れば、まあ多少の寒さも凌げる。写真は私物のコート。ロロピアーナのレインシステム。ウール生地だけど雨を弾いてくれる。薄手のコートがいいと言っても、ある程度上品さや機能性が欲しい自分には贅沢な生地の使い方してていい。作りがバルセロナ・クオリティというか、ちょっと荒くてそこも好き。ましてや男性がやらない曲線の使い方や軽さがたまんない。最近スウェットパンツよりジーンズやワークパンツとかの方が楽という俺理論があるんだけど、そのコントラストで上半身に着るものは着心地シルエット含め、曲線を使ったものや柔らかいもの、中性的なものがバランス良かったりする。
プラダでお馴染み、伊・リモンタ社のコーティングナイロン。このテカリ感すごく気分。良いテクスチャ。
曲線的なコートとジップアップフーディの2種類用意しました。
こちらはロロピアーナのレインシステム。表情豊かなヘリンボーンのトロピカルウール。ベルトレスのミニマルなスラックス。
レザーとペーパー素材、2種類のボディバッグ。ショルダー系のバッグは結構飽き飽きしてたけど、これはカバンというよりテクスチャを足すアクセサリー。ヘルムート・ラング的なね。
今季から、スペイン・バルセロナを拠点にするGabriela Coll Garmentsのお取り扱いを始めました。以前は大阪のVODKAさんでお取り扱いをしていて、僕も仲良しのお店なのでよく試着させてもらったりお買い物させてもらったり、一緒にデザイナーのガブリエラが関西に遊びにきた時にアテンドしたりと、なんとなく交流があったのですが、洋服好き、特に女性にとっては既に知名度のあるブランドだし、自分はお取り扱いしないけどよく自分がお買い物するブランドの一つ、というところに以前は留めてました。欲しくなったらVODKAさんにお買い物に行けばいいし、既に丁寧にお取り扱いしているお店が近くにあるのに、わざわざそこを荒らす必要はないな〜、なんて思ってたんですが、今年からVODKAさんがセレクトショップ形態からもう少しブティックというか新しいお店の形を作るそうで、そしたら僕が勝手にバトンを引き継がせてもらいます、てな流れでお店に並べることにしました。
そういうの、すごく大事だと思うんですよね。服屋同士いがみ合う必要もないし、群れる必要もないし。同じ業界として丁寧に人としての付き合いをする。自分が欲しいもの、買ったことあるもの、良いと思うものしかお店には並べないし、魂を感じるものしか仕入れない。バイヤーなんて誰でもできるしデザイナーも誰でもできる。けれどプロフェッショナルかどうかの差はある。何をやるかではなく何をやらないか。何をやりたいかではなく何をやらなければいけないか。
どんなことがロマンチックでワクワクすることか。
イタイデザイナーのガブリエラ。たぶん全バイヤーから好かれてる。