Diary 101 - ペラペラ
Diary 101 - ペラペラ

僕がイギリスかぶれだということは以前のブログの通りです。スーツにしたって、英国式がいいんです。ハリのある生地と、芯のしっかりした肩周り。構築的なんて言ったりするんですかね。そう、007のジェームズ・ボンドが着るダークカラーのあれやキングスマンに出てくるエージェントが着るあれみたいな、カチっとしたやつが好きなんですよね。そんなの全部ひっくり返るようなペラペラで、イカしたジャケットが来ました。フロントボタンも袖ボタンもないという、ペラペラのジャケット。なのに、大ぶりなピークドラペルに、クラシカルなグレーチェック、ショルダーパッドが効いていて、何故かとっても凛とした雰囲気です。ショルダーをカッコよく見せるのに集中した感じです。ペラペラなのにとっても構築的な姿をしてる、不思議なジャケットです。
生地はDORMEUIL社のトニックウールという生地です。元々DORMEUIL社にはトニックというウールとモヘアで織られた生地があり、特有の艶やドライなザラザラとした手触りが特徴です。トニックウールはウール100%で、艶は控えめですが、肌離れのいいザラザラの手触りはオリジナルのトニックさながらです。
同じ生地で、トラウザーズもあります。ポケットのつくり、ベルトのバックルにかけるベルトピンループ、まさにスーツの組下然としたディテールを持ったシンプルなグレーチェックのパンツです。



裾のかかと側は、ゴムテープでシャーリングになっています。
ってそんなわけない。ソックスに裾が入ってしまったみたいなお茶目な感じ、はたまたモーニングカットのようなドレスライクなバランスでもあります。
僕が愛してやまないブランド、今シーズンからお取り扱いする "CLASS" 。ブランドのコンセプトは「恒久的な服をアヴァンギャルドに、アヴァンギャルドな服をリアルクロージングに」。デザイナーである堀切道之氏は「自分の着たいモノを作る」という大原則を貫いて、ブランドを続けられている。とにかく情報量が多い。
最近は気温も徐々に上がってきて、春を感じています。入学や就職、転勤や転職、出会いと別れの季節です。僕は毎年この時期が来ると、変化の季節だなと感じます。新しい音楽を聴いたり、普段行かないところへ足を運んでみたり、チャレンジしてみたかった洋服に挑戦してみたり、毎年一つ自分に変化を加えています。今年はペラペラのジャケット、ペラペラのパンツに挑戦してみようかな。皆さんも一つ、変化にチャレンジしてみませんか。
ヨシダ ユウキ
CLASS SS25 Collection
https://mukta.jp/collections/class
