Diary 184 - My然

Diary 184 - My然CLASSの巻きスカート。仏・DORMEUIL社製の肉厚なダブルフェイスのトニックウールと伊・LYRIA社製のシャリシャリのシャークスキンの2種類。トラウザーズの前面を切り取ったよう、フロントにはベルトループ、社会の窓、共生地の袋布付きのポケット。巻きスカート然ともしていないし、エプロン然ともしていないし、もちろんトラウザーズ然ともしていない。

CLASSの洋服を着るといつも感じるのは、自分をさらけ出してくれるということ。どうやって着るのか、難解でアヴァンギャルドな洋服もあるが、どう着るのかはお任せしますよと言ってくれているように感じる(コムデギャルソンの洋服の問題提起と少し似てるかも)。どうすればかっこよく着れるのだろうか、自分らしい着方とは何なのか。そんな挑戦状でもあり、もっと洋服を楽しく着るヒントを僕に与えてくれる。そうして自分がさらけ出されるのだと思っている。

例えばこの洋服を、巻きスカート然と捉えるのか、エプロン然と捉えるのか、はたまた別の何かと捉えるのか、は僕に任されている。CLASSの洋服は自分が思う解釈でいいんだよ、ということを教えてくれる。つまりMy然でいいんだってことを。エプロン然?スカート然?エプロン然?何然?My然。気分はジャン・ポール・ゴルチエ。

CLASS / Slacks Apron - Grey , Charcoal
以前のブログにも書いたブランドコンセプト「恒久的なアイテムをアヴァンギャルドに、アヴァンギャルドなアイテムをリアルクローズに」。CLASSのデザイナー、堀切道之氏は膨大なリファレンス(一人で蒐集したとは思えないほど幅広いジャンル、年代の洋服)の中から、デザイナー自身が着たいと思う洋服を作り続けている。

 

 

ヨシダユウキ

Recent Post