Diary 019 / どこからどう見てもKOZABUROのジーンズです。
Diary 019 / どこからどう見てもKOZABUROのジーンズです。
KOZABUROのジーンズといえば、どういうイメージが湧くだろうか?キャンキャンのスーパー・ハイウエストにコレデモカッ!なフレアシルエット。ヒールブーツを相方に、唯一無二のシルエット a.k.a.誰でも足長くんが思い浮かばれる。
公三郎氏はシルエットの魔術師だ。AW22でリリースされていたヤバパンツ、DEXTER PANTS PROも人間の体を異形にするパンツであり、高価な異形パンツをみんな買ってくれるのだろうかと恐る恐る、けれどもこれが売れない世界線で僕は生活したくない、と1人シーソーゲームをしながらいつもより多めにオーダーしていたのも早々にソールドアウト。一方このジーンズはハチャメチャにルーズ。あれ、サンプルこんなにルーズだったっけ?僕かこのジーンズ、どちらかが異世界転生しているに違いない。元々、このジーンズはケミカルウォッシュ、バギーシルエットという、リーバイスのシルバータブをモディファイしたパンツ、くらいの感覚でオーダーしていたし、店内のパンツが枯渇してきているので、大体なんでも合わせられる万能なパンツだから、早く届いてほしいなあ、何に合わせようかなあ、なんて油断していたところのこのスーパー・ルーズシルエットだった。シルバータブというよりは、レイブパンツと見紛うくらい。届いてサイズ2を試着した時は正直ビビった。いやビビったなんてものじゃない、鏡に映るそのシルエットの視覚的情報と、脳内の「KOZABUROのジーンズ」という記号的情報がばちばちと火花を散らしながら激突し、ショート寸前に追いやられた僕はとりあえず私物のOmar Afridiのバラクラバ(こちらも早々にソールドアウト。)でできる限り情報を遮断することで被写体としての体裁をなんとか保ったのである。とりあえず、色々合わせてみた。着崩すというより頭の混乱によって着崩れそうだったが。ハイウエストでベルトで絞って履くと、スーパー・ルーズ。腰で落として履くとハイパー・ルーズ。けれど両膝に入ったタックのおかげで意外と立体的に、スッキリ綺麗に見える。デニムなのでぜひ裾ズルズルでどうぞ。共地のコートと合わせると、スカートパンツのような見え方で格好いい。ショート丈のアウターを持ってきてもいいし、厚手のニットなんかもいいと思う。なんか太いパンツ欲しいなあって人にはもうこれしか勧めないと思う。ワイドパンツもオーバーサイズも飽和状態にある中で、このスーパーなシルエット。どこからどう見てもこれはKOZABUROのジーンズだ。ZABUってる。これから先も、もうハチャメチャに、スーパーな洋服作りを続ける公三郎さんであってほしい。そこに痺れる憧れる。
イタイタイコウ
KOZABURO AW22 Collection
https://mukta.jp/collections/kozaburo
こちらのジーンズはオンライン掲載までもう少しだけお待ちください。まずは店頭で。Wave of Sandも届いてます。