ハードなワード / MATSUFUJI SS22 Collection Preview
昨日は訳わかんないブログを書いてすみませんでした。
決してスピっては、ないんですよ。
文章を書くのに少し時間が空いてしまったので、脳みそのアク取りしないとなあって感覚で書きました。
たまに日記書いたりして、そうやってアク取りすること、オススメですよ。
"KOROSU"とか"SHINU"とかっていうハードなワードが昔からすごく苦手でした。(ハードがゆえにローマ字で和らげておきます。)
いまだに初めてそれらの言葉を使うようになったことは今でも覚えていて、小2の時に、姉と喧嘩したときにその言葉を言われて深くショックだったことが鮮明に蘇ります。
この歳になると、全く使わないというと嘘になりますが、よっぽどのことがないとまあ使わないですよね。
勝負事では相手をそうするつもりで向かうというのはありますが、それも口にすることは不格好なものです。
でもこれらの言葉も使いようによっては良い意味になる時もあるのかな?と考えていたら、それは自分に対して使う時のみピースな作用を持っているのではないかという答えにたどり着きました。
例えば、メタメタに何かに対して喰らった時、「死んじゃう〜」って口にしたり、「自分を殺す」っていうのは日本人的な謙虚な心構えを表すワードになり得るんじゃないでしょうか。
どちらも、自分という存在を良い意味で消すことだったり、自分の思ってもみなかったことを体験して、自分という存在が消えかかるような脅威を感じる、ということを言葉で表現しているように思います。
もう少し例を出すと、「死ぬ気で」というのも何かに対して命を賭して努力する時に使いますね。
前置きが長くなりましたが、明日から三日間、7/24(土), 7/25(日), 7/26(月)でMATSUFUJIのSS22コレクションの受注会を行います。
SS22はMATSUFUJIらしさはそのままに、ちょっとアフリカンテイストというか、「最初はそんなつもりなかったんやけど、やりたいこと考えてたら、アフリカンな感じになってもうてんなー。」と、展示会で民族調のトロピカルなダンスミュージックをかけながら、おっしゃっていました。
MATSUFUJIデザイナーの松藤さんという人はまさに「自分を殺している」人であるように僕は感じます。
それは決してネガティブなイメージではなく、あくまでも着る人の内面が洋服と合わさることで初めてファッションとして成立する、その人の個性が立ち上がる洋服を作っているのであり、松藤さんが言うところの、「特有性のためのワードローブ」である、ということであり、そのために「自分を殺」されているように思います。
それでも洋服に滲み出る松藤さんのメンタリティ、というのが面白いというか、色々なデザイナーの内面を知る楽しみでもあります。だからMuktaではそこにフォーカスを当てることが多いのだと思います。
ある意味ではその「殺している」部分を洋服ではない形で、デザイナーの代わりに伝えるのが僕たち洋服屋の仕事と言えるかもしれません。
期間中は松藤さんも在店していただきますので、輪郭に触れてみていただけると、より魅力的に感じられるのではないかと思います。
寡黙な人に見えるんですが、バリバリの関西人ですので、やはりめっちゃ話してくれます。多分。
店頭にはAW21の洋服も揃っていますので、そちらも根掘り葉掘りお話し聞いちゃいましょう。
https://mukta.jp/collections/matsufuji
ハードなワード。
僕も死ぬ気で三日間楽しもうかなーと。
イタイタイコウ