文字から想起するムード / スピっては、ない。

やはりブログは日常の中で感じたキーワードや情景を、金魚すくいのように的確に一瞬のうちにピシャリっと書き上げてしまうに越したことが無いな。

文というのは毎日スラスラ書けるものでも無いし、悩んで悩んで技巧や引用を凝らしすぎた文章というのも、却って趣に欠ける。

ブログを書くという目的意識の絨毯を床に敷いておいて、その上でゴロゴロしながら別の本を読んだり、人と話したり、ネット海を泳ぐことで、日頃、無意識的に考えていることを蛸壷のように紐を手繰り寄せていく。

そういうルーチンが僕にとって健全なのだ。

ところがドッコイ、カキ始めるまでが本当に本当に!時間のかかる僕は、「タイトル」だけを置き去りにして、下書きの空き家を、気付けば3週間も寝かせていた。庭は夏草で見えなくなっていたことだろう。

そろそろ書き出そうかとPCを開くと、掴み損ねて放置していた「スピっては、ない。」という文字が寂しそうにこちらを見ているのだった。

そうだ、 「スピっては、ない。」 んだった。 
最近、現実のように真に迫った夢を見ることが多い。
夢か現か。起きた瞬間はそんな夢を見たことに興奮して、その夢についてその日じゅう誰かに話すけれど、二日後には忘れている。

この間、イシベさんに通えばガンすら治るという、京都の酵素風呂に連れて行ってもらった。 おがくずサウナというべきか、糠に漬かった気分を味わった。出た後は物凄い疲労感に包まれて数時間が経ち、束の間、フッと体が軽くなる。効果があったのかはまだ分からないので、もう一回行くしかない。


「ルックバック」。最高だった。シンパシーを感じる朝だった。
背景を描いている、川勝徳重を教えてもらった。

「ワンスアポンアタイム」も、もう一回観たくなった。観たの一年前だっけ?いや、もう二年が経っていた。朝まで遊んだ帰りにそのまま映画館に行って観たな。

そういや、一年前に観たのは「TENET」だった。

あれは、面白かったなあ。

「分かりにくいことを分かりやすく。」「やるべきことがある。」佐藤伸治のノートに書いてあった。

くたばる前にそっと消えたんだろうか。

時間は戻らない。ということをユニークなファンタジーと共に伝えてもらったような気がします。

井野さんという方は徹底したリアリストかつ心優しいコメディアンという印象があります。

立ち止まってる場合じゃない。なら逆向きに歩いてみよう。
戻ってきたら、それも進歩だから。

奇抜なアイデアやスタイリングが目を引きますが、アイテム一つ一つを注視すると、脱構築的でストリートウェアを隠蓑にしたアヴァンギャルドウェア。

あくまでもKeep it Real.

スピっては、ない。

イタイタイコウ



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