【NEW BRAND 11/16(SAT)〜 START.】Penultimate "Just Weird Clothes"


penultimate (pinʌ́ltəmet) - [形]
1.最後から2番目の
2.直前の
小学館 プログレッシブ英和辞典より。

学校のクラスの中なんかでは、いわゆる劣等生的な意味合いでも使われるらしい。

僕は学生時代はおそらく優等生な方で、それなりの大学に進んだと思うが、ずっと続けていたスポーツでは結果らしい結果は残していないし、勉強は多少できても、学業の方で言うと凄く真面目で優れていた兄がいたし、ファッションの専門学校に通う姉もいて、どの方面でも昔からそういう人より劣っている感覚というのは強かったかのかもしれない。

「やばいブランドがある。」
1年弱前、LANDLORDの川西氏にそう紹介されて、初めてデザイナーに会った時は、その人がデザイナーとは思いにくいルックスで、朗らかで人のいい彼女は、なんと表現していいのか、「普通」の人のように思えた。
本当に大丈夫か?正直に言うとそう思ったが、その思いは翌日に訪れたファーストシーズンの展示会で一瞬で消し飛んだ。(どころか自分の浅はかさを悔やんだ。)

NYの名門、パーソンズ大学院を卒業後、ニットウェアデザイナーとして、Raf Simonsがクリエイティブディレクターに就任しスタートしたCALVIN KLEIN 205W 39 NYCのチームに立ち上げから所属していた彼女は、19AWシーズンより、自身のブランド、"penultimate"をスタートした。

 Raf Simonsのもとで働いた際に経験した、飽き飽きするほど毎日のように行われた膨大な量にわたるアメリカのウエスタンスタイルへのリサーチ。中国で生まれ育った彼女には、当初そこに対して違和感しかなかったというが、それらを解体、再構築という手法で独自のデザインへと昇華していった結果、生まれたのは"Just Weird Clothes"(ただの変な服)と名付けられたファーストコレクション。

それは、究極にラグジュアリーで、ウェアラブルアートと呼ぶべきものの数々。すなわち、服をキャンバスに、強烈に、そして複雑に視覚的に訴えかけてくるコレクション。

その一方で、スタイルのベースとなるのはアメリカナイズされたストリートウェア。アメリカという、資本主義、大量消費社会の象徴に、これでもかと皮肉を込めたかのように施される膨大な量の手作業工程。
この服は量産できるはずがない。

載せられるスタイルのベースがアメリカンストリートウェアがゆえに、一見分かりやすい服なのかもしれない。人によっては派手な服、で終わるのかもしれない。
作り込みのラグジュアリーさは前提ではあるが、キーはそこではない。
大事なのはpenultimate(劣等生)であること、そこをどう感じるか、に尽きる。

モナリザがVirgil Ablohによって奪われたように、知識がなければ、思考を止めれば、気づけば世界は終わっている、のかもしれない。

その前に、何かを取り戻すきっかけになる気がする。

 

ファーストシーズンは世界で2店舗のみの展開となります。
貴重なファーストコレクションになりそうな予感がしている。ファーストの特別さはいつだってある。
マトリックスも、ホームアローンも、スパイキッズも、バックトゥザフューチャーも。ターミネーターだけは別か。

明日16日はLANDLORDデザイナー、川西氏にお越しいただき、penultimateの解説を含む、ファッション史や現代のファッションシーンの考察など、ファッションをテーマに多岐にわたる講義をしていただく予定です。
誠に申し訳御座いませんが、そちらは定員が満員となりましたので、もしお越しいただきたい方がいらっしゃいましたら、また次回催されることを願ってお待ちください。

イタイタイコウ

この投稿をInstagramで見る

AW19 ‘Just Weird Clothes’ Videography @gisellecheyenne

penultimate(@_penultimate._)がシェアした投稿 -

November 2019